ノルウェー・ドラゴンのノーバート01 ページ39
あれから数週間経った。
四人は怪しんでいた二人を見張るように日々を過ごしていると、セブルスはいつも通りマントを翻し嫌味とともに減点する姿を何度か見かけ、クィレルは日に日に青白くやつれていく姿を見かけた。
そんな進展のないままの状態が続いたため、ハーマイオニーの関心が《賢者の石》よりも《十週間先のテスト》に移ってしまった。
これにはロンとハリーからブーイングが起きた。
しかし、我らがハーマイオニー。試験や勉強に関しては頑固になってブーイングを跳ね返しては、ハリーとロンにも《復習予定表》を作るように勧めた。
セレナはと言うと、毎週金曜のセブルスとの個人授業にロンとハリー、他の同級生が度々質問してきては教えたりとしていたため復習予定表どころじゃなかった。
何なら本人は気付いているのかいないのか…、彼女とお近付きになりたいという下心もあって声をかける生徒もいたほどだ。
息も詰まるほど色んな人とのコミュニケーションをとっていたセレナは、遂に逃げ出すように湖に出向いた。
誰にも見つからない場所…。近くに佇む大木の上を見ると、せっせと窪みに手足をかけては登り、下から三本目の枝に座ると漸く息を吐いた。
「癒しが…欲しい」
「大丈夫か？」
「ひゃっ！？」
帰ってくるはずもないと思っていた独り言に、下から突然声が聞こえ、セレナは慌て驚き足を滑らせる。
幹に縋り付いた時に出来てしまった腕の擦り傷など気にもとめないほどに、ドッドッドッと心拍音が外に漏れ出すくらいに酷く高鳴った。
そっと下を覗くと、見知った金色が目をまん丸に開け手を大きく広げ、こちらを見たまま構えて固まっていた。
「あ、ありがとうドラコ！私は大丈夫！」
「あ、ああ！そうみたいだな！」
わたわたと羞恥心を隠すように慌てながら声をかけ合うと、少し、気まずい空気が流れた。
そんな中、最初に口を開いたのはセレナの方だった。
「えっと、どうしたの？」
「いや、最近話す機会もなくて…外を見たら君がいたから声をかけただけだ」
「確かに、最近よく色んな人から声をかけられるようになったから」
苦笑するセレナに、ドラコは心配そうに彼女を見つめた。
心做しか顔色も悪い。
ドラコは少し不機嫌な顔をして、セレナに降りてくるように声をかける。
不思議に思いながらもセレナはぴょんと飛び降りると、ドラコは彼女の腕を掴んでその場から連れ去った。
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
