ニコラス・フラメル03 ページ36
「ただいま」
「「「セレナ！見つけたわ／よ！！」」」
「…えぇ、今度は何？」
ドラコと別れて談話室に戻ると、待ち構えていたのは何やら興奮した様子のお馴染み三人組。
どこか喜びに満ちた表情を浮かべる三人に、セレナは無意識に頬を引き攣らせた。
「セレナ、スネイプが探し求めてるのは《賢者の石》だったんだ！」
「賢者の…っ、そういう事！だからニコラス・フラメルって言ったのね」
「…ハーマイオニーもおかしいけど、セレナもそれだけで分かるなんてどうかしてるよ」
ロンの皮肉った言葉にセレナは疑問符を浮かべながら、今までの情報を頭の中で組み立てた。
賢者の石を狙う(セブルスによると)クィレルは三頭犬の攻略が出来ると、先生の仕掛けた罠ーー答えを知ってるかは不明だがーーを掻い潜ると、もれなく手に入る。
「三頭犬を攻略出来れば、先生なら誰でも盗めるんじゃ…」
セレナの呟いた言葉は、誰にも届かなかった…。
あれから数日後、賢者の石の事以外にも小さな事件は起きていた。
一つはハリーが今度のクィディッチに出ると決めたこと。
逃げてちゃダメだと思ったらしく、ロンやハーマイオニーの前では気丈に振る舞っていたものの、段々と弱気になるハリーに元気づける言葉を毎日こっそり送っていた。
そしてもう一つ…。
「え？怪我してたの？」
「そうなんだよ、騎士様！ジョージのやつ、あの雨の中で箒から落ちてたろ？あの時ちょっと手を捻ってたらしくて…」
フレッドから休憩時間に呼び出され何事かと思えば、どうやら次の試合でジョージが出られなくなったということだった。
「キャプテンには？」
「言った。だからセレナ、一時的だけどよろしくな！」
差し出された手に、手を伸ばす。
初めてのビーターというポジションで戸惑うが、フレッドのイタズラっ子のような笑みにつられて、セレナも笑みを浮かべた。
そうして、セブルスが審判のハッフルパフ戦が始まった。
あれだけ不安がってたハリーも、観客席にいるダンブルドアの姿を見て安心したのかやる気も出て来たようで、ジョージに教えてもらいながらフレッドとの連携を練習したセレナは、棍棒をバトンのように遊ばせながら試合の開始を待った。
「気合十分だな、ウィンクルム」
少し緊張しているのか、箒を握りしめるウッドが話しかけてきた。
そんなウッドに任せろと言わんばかりの笑みを向けた。
「皆の驚く顔が楽しみで仕方がないだけですよ」
そう、今回の試合もセレナが《ビーター》で出場することを秘密にしていた。
それはロンやハーマイオニーでさえもだ。
「余裕だな。その調子でポッターを守ってくれよ」
「勿論！」
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
