クィディッチ05 ページ19
「セレナ、今日は私の分まで頑張って点入れてね！」
更衣室でクィディッチ用のローブに着替えているとーー今回は控え選手だがーーチェイサーでの先輩である《ケイティ・ベル》が激励の言葉と共に現れた。
セレナはその言葉に嬉しそうに頷く。
「ケイティ！もちろん、負ける気は少しもないよ。なんならハリーが楽になるように二百点目指すつもり！」
実際そんな点数を取るのは非常に難しいのだが、それでも仲間のためならと余裕綽々に言い放つ彼女に、ケイティはクスクスと笑った。
どこか本当にやってのけるのではと思わせる力が彼女にあることをケイティはこの数ヶ月の練習を共にして思い知ったのだ。
「じゃあそんなセレナに、私からおまじないよ」
座ってと言われるままにケイティに身を預けていると、髪を少し弄られたかと思えば、出来た！と満足そうな声が聞こえた。
手鏡を渡され見てみると、そこには前髪が編み込まれてグリフィンドールカラーのピンで留められたセレナの姿が映っていた。
「貴女、細やかな動きが得意なのに、前髪で視界が遮られて力が出ませんとかなったら勿体ないもの！」
「ありがとう、ケイティ。最高のおまじないよ！」
お礼を言いながら立ち上がってハグをすると、行きなさいと後押しされたセレナは更衣室から皆の待つ控え室に向かった。
そこには既にセレナ以外の皆が試合開始を待ち構えており、現れたセレナに皆が声をかけた。
その中でもフレッドとジョージはケイティからのおまじないを目敏く見つけた。
「おや、我らがナイト様が可愛くなってるぞ」
「ほんとだ！これじゃあナイトじゃなくプリンセスだ」
ふざけながら
「じゃあ今日は貴方たちがビーターという名のナイト様ね。ちゃんと守ってよね我がナイト達」
「ハハッ！これは一本取られたぜ兄弟！これは死んでも守らなくては」
「ああ、このお転婆プリンセスを全力でフォローするぞ！」
任せとけと笑った双子の二人と離れて、漸くハリーの隣に立つと彼の表情を盗み見る。
ハリーは緊張で普段の温和な笑みを隠し、ジッと控え室のその先を見つめているその目には、緊張と闘志が混じりあっていた。
「ねぇ、ハリー。緊張してる？」
「してる。でも…ワクワクもしてる」
「私も。ハリー、絶対勝ちましょう。皆のために」
ハリーが頷くと、ウッドから招集がかかった。
試合前のミーティングだろう。
いよいよ、試合が始まろうとしていたーーー。
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
