クィディッチ02 ページ16
ハリーたちはセレナの持っている炎が減点対象だと思い、セレナを隠すように身を寄せあった。
「ポッター、そこに持っているものは何かね？」
出会って早々、ハリーに目をつけるあたり通常運転と言っていいものか…。セブルスはハリーに声をかけた。
ハリーは大人しく本を差し出すと、ひったくられるように奪われる。
「図書館の本は校外に持ち出してはならん。グリフィンドール五点減点」
言うや否や踵を返してセブルスの姿が見えなくなるまで見送っていると、ハリーが校則をでっち上げたんだと怒りを顕にした。
しかし、ハリーは別のことにも気がついたようだ。
「あの脚はどうしたんだろう…？」
「そういえば、ハロウィンの時にも足を引き摺っていた気が…」
セレナがトロールにやられてセブルスに引き摺られていた最中、彼女もまたセブルスが怪我をしていることに気がついていた。
その事をハリーに告げると、ハリーは何か考え込むような素振りを見せたーーー。
ーーーその夜、クィディッチの試合前夜ということもあり談話室は賑わっていた。
そんな中、ハリーとロンは呪文学の宿題をハーマイオニーに見てもらい、セレナはというと、行くところが出来たとどこかへ出て行ってしまった。
ハリーは宿題をしながらも、周りの賑わいに感化され集中できなくなっていた。
セレナがいたらクィディッチについて話して落ち着こうと思っていたのだが、話す本人が居ないためクィディッチ今昔を読んで少しでも落ち着きたかった。
「本を返しに貰ってくる」
「「一人で大丈夫？」」
珍しくもロンとハーマイオニーが口を揃えて言った。
けれどもハリーには、他の職員の前ではスネイプも断れないのではと考えていた。
二人の心配をよそに、ハリーは職員室へと向かった。
職員室に向かいドアをノックするも反応が無い。
これはチャンスでは…？
ハリーは扉を少し開けて中を覗こうとすると、とんでもない光景が目に飛び込んできた。
そこには、スネイプとフィルチの二人しかおらず、スネイプがガウンを膝までたくし上げている。
…片方の脚がズタズタになって血だらけだ。
フィルチが包帯をスネイプに渡している。
「忌々しいやつだ。三つの頭に同時に注意するなんて出来るか？」
聞いてはいけないものを聞いてしまったと、そっと扉を閉じようとした。
…すると、ガウンの裾を勢いよく降ろし、怒りに顔を歪めたスネイプと目が合った。
「ポッター！！」
「本を返してもらえたらと思って…」
「出て行け！失せろ！！」
その怒気にハリーは、減点させられる前にと全速力で寮に駆け戻った。
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
