ハロウィーン14 ページ14
「では、我輩もこの生徒に聞きたいことが山ほどあるので…先に失礼致します」
「…程々にお願いしますよ」
マクゴナガルの慈悲も虚しく、セブルスはセレナを引き摺るようにトイレから立ち去った。
ズルズルと大人しく引き摺られたように歩くセレナが連れていかれた先は、医務室ではなく彼の教員室だった。
「…で、本当の原因は何だったんだ」
扉を閉めたかと思うと、セレナをベッドにうつ伏せに寝かせては、決めつけたかのようにセブルスはそう言った。
鼻からハーマイオニーの言葉など信用していなかったのだ。
セレナはハーマイオニーが覚悟して吐いた嘘を無駄にしたくなくて、彼女の言った通りですと返すと鼻で笑われた。
まるで親を嘗めるなと言わんばかりの表情だ。
「呪文学が終わった時、ウィーズリーと喧嘩したらしいな。午後の授業から来た愚かな生徒が、我輩の授業にも関わらず喋っておったのでな。嫌でも耳に入る。
それと、夕食時に大広間でお前の姿が見えなかった」
セレナは観念したかのようにハァとため息をつくと、ロンと喧嘩した時からセブルス達が現れるまでの間の話を話し始めた。
「―――ということは、グレンジャーは偶々あの場に居合わせただけで誰もこの件について深く知らないということだな」
セブルスは話しながら、セレナの腕にできた擦過傷と頭にできたたんこぶに軟膏を塗りつけ、治療が終わると彼女の頭に手刀をくりだした。
「痛い！」
「お前のここ数か月の素行を思い出せるのでは？まったく、両親の悪いところばかり似おってからに…」
「育ての親の教育の賜物じゃないんですか？それに、どれもこれも私が原因じゃないです」
お互いが売り言葉に買い言葉をぶつけじとりと睨みつけると、セブルスは溜息を落としセレナは苦笑した。
結局、親子は似てしまうものなんだろう。
「父上、この件はあの四階に住みついてる三頭犬が守っている《何か》に関係しているのですか？」
「お前は一体どこまで問題を起こせば…まあ、いい。お前の言う通り、私もそうだとしか思えん」
問題行動が多すぎる
「父上はこの件について怪しいと思っている人はいますか？」
「…正直なところ、まだ誰がとは言い難いが私の目線では《クィレル》が怪しいと思っている」
セブルスの言葉はまるで気を付けろと言わんばかりの重みがあったため、セレナはわかりましたと告げると受け取った薬をポケットにしまい一礼して部屋を出た。
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
