ハロウィーン07 ページ7
時間ギリギリで教室に入ると、一番前の席に見知った栗色のふわふわした髪を見つけた。
「ハーマイオニー、隣いい？」
「セレナ！ええ、良いわよって...貴女、大丈夫なの？」
「大丈夫、甘すぎる匂いに酔っただけだから」
心配そうなハーマイオニーに笑って応えると、彼女は安心したのか今日の授業について話に花を咲かせた。
暫くするとフリットウィックが教室に現れ点呼を終えると、今度は二組ずつに分かれることになった。
自由に相手を選択できないようで、ハリーはシェーマス・フィネガンと、そしてハーマイオニーはロンと組むことになった。
ハーマイオニーは相手が決まった時、まるで退学を言い渡されたかのような酷いショックを受けていた。
「ネビル、よろしくね」
「う、うん。よろしく！」
セレナはネビルとする事になった。
前の席に座るハーマイオニーとロンのギスギスした様子を気にしながら、ネビルに授業に使う羽根を渡した。
「《ウィンガーディアム・レヴィオーサ》呪文の発音に気をつけて...今までやってきた手首の動き、覚えていますね？ビューン、ヒョイですよ」
フリットウィックの手首の動きと発音に皆が頷くと、各々呪文を唱えはじめた。
ネビルも同じく隣で呪文を唱えているが、一向に動く気配がしない。それは皆も同じだった。
そんな中、ロンが癇癪を起こしたのかハーマイオニーに「君がやってみろよ！」と怒鳴っていた。
ハーマイオニーはローブの裾をたくし上げ、ビューンと杖を振った。
「ウィンガーディアム・レヴィオーサ！」
ヒョイと羽根に魔法をかけると、机の上からフワフワと羽根が二メートルくらい浮いたのだ。
これにはフリットウィックも大喜びだった。
「皆さん見てください！グレンジャーがやりました！」
グリフィンドールに一点が加点されると、ロンの機嫌はみるみる酷くなっていった。
もう、この二人が仲良くなることは無いのだろうとセレナは諦めようとしたが、ふと手紙の内容を思い出した。
《女の子を助けるために、ハリーと男の子はトロールと戦う》
この女の子がハーマイオニーで、男の子がロンなら、少しは期待してもいいのでは...？
ただ、それがいつなのかも分からない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 234人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
