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そして、2日目の放課後
理「じゃ、先帰るね!」
平「ばいばいみんな」
理佐とてちが先に帰った。家も近いのかな、あの2人。
愛「私も帰るね!今日は約束あるから。」
A「約束?」
愛「そ!あ、きたきた。ぺー、今行くね!」
ぺー??なにそれ、と思って愛佳が声をかけた方を見ると、教室のドアからひょこっと顔を覗かせた女の子がいた。...かわいい。
A「ね、茜。あの子って愛佳の友達?」
茜「友達っていうか、あの2人は付き合ってる。」
えええええぇ!!!!!!
衝撃的すぎて鞄を落としそうになる。
A「そ、そうなの?!」
茜「うん、もう1年くらい付き合ってるよ。ぺーって呼ばれてた子、C組。渡辺梨加っていうの。」
A「へ、へえ...すごいね。」
まさか愛佳に恋人がいたなんて。でもたしかになんか、お似合いだなぁ、素敵。
茜「...ねぇ、A。」
A「ん?」
茜「このあと空いてる?」
A「うん、空いてる!」
茜「パフェ食べてかない?」
おおぉ!急なお誘い...しかも茜から。うれしい。今日の予定なにもなくてよかったぁ。
A「行く!!絶対行きたい!!」
力強くそう言うと茜が笑った。
茜「そんな勢いで言わなくてもいいのに笑 じゃ、行こっか。」
やっぱり、茜には笑っていてほしい。
〜
A「えーどれも美味しそう!悩むぅ!」
茜「はやく決めなよ〜」
私がメニュー表を持って唸っていると、茜がそう言った。茜はもうどれにするか決めてるのかな。
A「茜はなににするの?」
茜「んーとね、これ!イチゴパフェ!!!」
王道...じゃあ私は...
A「これにする!!チョコバナナのやつ!」
茜「じゃあ頼も!」
そのあと店員さんを呼んで注文。
運ばれてきた。
A「んー甘い!おいしい!!」
茜「意外とボリューミーなんだね笑」
たしかに、予想より大きなパフェだ。
A「茜のパフェもめちゃめちゃ美味しそう!」
私がそう言うと、茜がスプーンを差し出してきた。
茜「ひとくちあげる。はい、あーん。」
あ、あーん?!か、間接キス...いや女子だしこんなの普通だよね!?食べ比べってやつだよね。
なんでこんな緊張するんだああぁ。
A「はむっ。あ、おいしい。」
茜「ふふ、でしょ?」
茜が満足げに笑う。私のも、あげたい。
A「はい茜。お返し。あーん。」
茜「ん、ありがと。モグモグ...おいしい!!」
今までで1番かわいい笑顔。
気づいた。私、茜に恋してるんだ。
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作者名:結冬 -yuto- | 作成日時:2019年1月19日 14時