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理｢愛佳、ぺーちゃんのとこいかなくていいの？｣
愛｢いくよーそろそろ。｣
ぺーはＣ組だからなかなか学校内で会う機会がなくて寂しい。休み時間にこうやって会いに行くことも最近は減っていたけど、今はなんだかすごく会いたい。
織田たちと別れてＣ組に向かう。
愛｢ぺーいるかな。｣
Ｃ組を覗き込む。すると、
？｢あれ、志田さん、だっけ？｣
愛｢あ、長濱ねる。｣
長｢よくわかったね笑｣
そこにいたのは長濱ねるだった。そういえばこの子もＣ組か。
愛｢結構有名だからね。｣
長｢え、そうかな。まぁいいや。梨加ちゃん探しに来たの？｣
なんでわかった？！この子と全然関わってないから私たちが付き合ってること知らないと思うんだけど…
長｢ふふ、私結構噂には敏感だから色々知ってるつもりだよ？｣
初めて見た時から思ってたけど、なかなか不思議な子だよね。頭も良いらしいし、運動もできるって聞いた。おまけにこの容姿。
愛｢そうなんだ。じゃあ呼んでくれる？｣
長｢うん、わかった。…あ、｣
なにか思い出したように振り向く長濱ねる。
愛｢ん？なに？｣
長｢ねえ、Aちゃん付き合ったってほんと？｣
急に真剣な面持ちでそんなことを聞かれた。
あれ、長濱ねるとAって知り合いなの？
愛｢あぁ、まぁ、そうみたい。｣
長｢ふぅん。どうせあかねんでしょ？｣
なにそれ。言い方もなんかおかしい。
どうせとか言わないでよ。
愛｢どうせってなに？てか、2人と知り合いなの？あんた。｣
長｢別に。Aちゃんに興味あるだけ。あかねんは喋ったこともないし全然すきじゃないよ笑｣
ばかじゃないの？みたいな顔で見られる。
喋ったこともない人のことよくそんなあだ名で呼ぼうと思えるな。それに、すきじゃないなんてはっきり言われたら、なんかむかつく。
愛｢どうでもいいけどさ、Aはもう茜と付き合ってんだから手出さないでよ。｣
長｢え、なんで？笑 なにしようがその人の勝手でしょ。私なら奪えるかもよ笑｣
冗談で言っているのか、本気で言っているのか、その表情からは全然読み取れない。
でも、2人を邪魔するなら私も黙っているつもりはない。
愛｢じゃあすきにしなよ。あんたがすきにする代わり私もあんたの邪魔させてもらうけど。｣
長｢ふふ、いいねそれ。｣
ほんと、変な子。すごい楽しそう。
長｢じゃ、梨加ちゃんのこと呼んでくる。教えてくれてありがと。｣
そう言って教室の中に入っていった。
長濱ねる、要注意人物。
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作者名：結冬 -yuto- | 作成日時：2019年1月19日 14時
