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A「ただいま〜、疲れた。」
今日だけでだいぶ話したし家につくと疲れがどっと出る。今日ははやくお風呂に入って寝よう。夜ご飯は...適当でいっか。
〜
やっぱりひとり暮らしっていうのは大変だなぁ。
茶碗洗いや風呂の掃除、洗濯を終えてようやくベッドに潜り込み、そう思った。
A「茜...」
今日はじめて会ったのに、私は茜のことばかり考えている。不思議だ。この気持ちがよくわからない。他のみんなとも仲良くなったけど、こういう気持ちにはならなかった。茜とみんなはなにが違うんだろう。私の中で茜はどういう存在なのか、わからない。
ピロン
携帯の通知音が鳴った。あの4人とはすぐに連絡先を交換して、LINEのグループも作った。
しかし、通知が届いてるのは個人LINEで、しかもその相手はさきほどまでずっと考えていた茜だった。
茜『今日、ちょっとだけど話せてうれしかった。これから席隣だし、改めてよろしくね。』
自然と頬が緩んでいた。わざわざこんなこと言ってくれるなんて、いい子なんだなぁと思いながら返信する。
A『うん、私もうれしかった!茜のこともっともっと知りたい!!』
送信、っと...あ、すぐ既読ついた。なんかうれしい。
茜『明日からお弁当とか持ってくし、一緒に食べようね。』
あ、ねこちゃんの可愛いスタンプも送られてきてる。ふふ。
A『うん、もちろん!たのしみだ〜』
茜『じゃあそろそろ寝るね。おやすみ』
A『おやすみ!』
もうちょっと話していたかったけど、もう23時だし、朝はお弁当作らなきゃいけないから私も寝ないと。携帯を閉じて部屋の電気を消した。
A「いい夢見られますようにーっと!」
私は数分で眠りについた。
〜
次の日の朝。あちゃー、髪の毛乾かすの忘れて寝ちゃったからか、寝癖がいつもよりすごいことになってる。これ学校行くまでになおるかなぁ?
とりあえずお弁当を作って鞄の中整頓して、歯磨き!あーやばい時間が!寝癖まだなおしてないけど遅刻しそうだから急がなきゃ!
バタンッ
大きな音を立ててドアを閉め、学校に向かった。
〜
?「あのっ!」
校門に入った時、突然後ろから声をかけられた。
A「はいっ?!私ですか?」
?「はい。少しお話があって。」
そうして連れられた校舎裏。
A「えーっと...私になにか用があるんですか?」
?「じゃなきゃここに連れてきません」
A「とりあえず名前、教えてください。」
?「鈴本美愉です。」
え?
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作者名:結冬 -yuto- | 作成日時:2019年1月19日 14時