ただ、あなたが好きでした。 (ページ15)

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A｢えーと、たしかここらへん、だよね｣

茜の家を探しているんだけど、少し迷ったみたい。昨日来たはずなのにもうわかんないとか私なかなかやばいよね！？どうしよう～
ここがどこかもよくわからないままフラフラしているとなにかにぶつかった。

A｢いてっ...あ、ごめんなさい！｣

？｢こちらこそごめんなさい！！｣

A｢ん？あれっゆっかー？！！｣

誰かなーと思って見てみたらまさかのゆっかー！
この前廊下で少し喋ったくらいの仲だけど笑
この人は茜と仲良しだし家知ってるのかな

菅｢わー誰だと思ったらAちゃんか！｣

A｢えへへ、こんなところでどうしたの？｣

菅｢今家に帰ってる途中だよ！ほら、あれ。｣

そう言ってゆっかーが指差したのはものすごくでかいお屋敷みたいなお家。すごい...言葉を失うすごさ。

A｢...も、もしかしてここって｣

菅｢私の家だよ！｣

やっぱり。茜がお金持ちって言っていたのは本当なんだなぁと改めて思った。見た目からしてお嬢様感出てるもんなぁ～

A｢豪邸どころじゃない、すごすぎる、さすがすぎる...｣

こんな家に住めたらどれだけ幸せだろう。私なんてアパートにひとり暮らし。なんだよこの差は...！

菅｢全然そんなんじゃないよ、よければあがってく？｣

え、行きたい行けるのならぜひ行きたい！！！でも今日は茜の様子見に来たから...

A｢あーすっごく行きたいところなんだけど、今日茜学校休んだじゃん？だから様子見に来たんだ！｣

菅｢あー、茜ね。でもじゃあなんでここにいるの？茜の家もう少しあっちだよ。｣

あちゃー、やっぱり間違えてたか。そりゃ迷うわけだよね。

A｢えっ、あ、あっちかぁ～私方向音痴すぎて全然わかんなくてさ笑｣

菅｢案内してあげようか？｣

ナイス。ここで会えたことに感謝する。優しい子っていうのも本当みたい。茜センスあるなぁ情報に不正解が全然ない。

A｢いいの？！！すごい助かる！！！｣

菅｢全然いいよ、そう遠くもないし。｣

A｢ありがとう！！！｣

そうしてゆっかーに連れて行ってもらうことにした。よかった、私1人だけだったらもっと遠くまで行っていたかもしれないし行方不明になってもおかしくなかった笑

ありがと、ゆっかー！