11 ページ11
A「ただいま。」
今日はなんだか少しどんよりした気分。茜とパフェを食べれたのはすごいうれしかったし楽しかったのに、茜の笑顔を見て恋だって気づいてからは、少し寂しい気持ちになった。こんな、100%叶わないような恋なんて、うれしく、ないな...
A「茜は誰のことがすきなんだろう。やっぱり、愛佳かな...」
今日だってずっと一緒にいたみたいだし。でも、愛佳はぺーさん?と付き合ってるんだよね。それに茜と愛佳は昔からの仲みたいだし、茜の一目惚れだとしたらだいぶ長い片思いだと思う。ということは愛佳じゃないのかもしれない。...ううん、愛佳じゃない。そう思いたいんだ私は。知りたくない。茜のすきな人が私以外の誰かなんて考えたくない。
一目惚れってすごい、出会ったばかりの人のことこんなに考えちゃうくらい、しっかり恋に落ちるんだもん。
でもできれば気づきたくなかったな...
ピロン
通知が鳴った
A「あれ、佑唯じゃん。」
ずっと仲の良い私の唯一の親友。今泉佑唯。高校はさすがに離れちゃって、私はひとり暮らしでバタバタしてたから全然連絡をとってなかった。
佑『A、元気?』
たったの一文。佑唯らしいな、と思った。
A『久しぶりだね、元気だよ!』
佑『うん久しぶり!よかった元気なら。Aのことだからクラスに馴染めなくてめそめそ泣いてるかと思った笑』
LINEでもばかにしてくるんだから。たしかに私は少し人見知りなとこあるけど...でもめそめそ泣かないもん!!
A『めそめそ泣いてるのは佑唯でしょ?私がいなくて寂しいんでしょ!』
佑『んー、そうかも。Aがいない毎日は結構退屈だなぁって。はやく会いたい。』
やだ、素直じゃん。どうしちゃったの。
A『私も会いたいなぁ。』
なかなか会えないほど遠くに住んでるわけじゃないから、月2ぐらいなら会えると思う。
佑『その予定は今度お互い落ち着いた頃に立てようね。高校はどんな感じ?』
A『そうだね。いい人たちばっかり!すぐ仲良くなっちゃったよ!』
佑『おぉ、いいじゃん。』
A『佑唯は?』
佑『それがね!私と同じ名前の子がいたの!それでその子にべったりしてる笑』
へぇ、同じ名前の子かぁ、まぁたしかにゆいって名前の子多そうだもんね笑
A『よかったじゃん笑 今度紹介してよね』
佑『もちろん!Aの友達も紹介してね!』
A『うん、わかった!』
この日は、眠くなるまでずっと佑唯と話していた。
30人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:結冬 -yuto- | 作成日時:2019年1月19日 14時