ひよこの手も借りたい【ハイキュー】 (ページ10)

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9話ページ10

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合宿当日

｢｢｢｢｢｢｢ジャーンケン・ポン！！｣｣｣｣｣｣｣

｢あ、はは、朝から元気だね｣

『…私は何も見てない』

朝から目覚ましのようにうるさいうちの高校バレー部は今日も元気だ、仁花ちゃんも私もまだ眠いけど

ていうかなんのジャンケン？変な賭け事で私を巻き込んだら絶対許さん

｢っし！！！勝った！！｣

『飛雄、なんのジャンケン？』

｢バスの乗る所｣

……うわぁ……すごくどうでもいい…

それだけのためにジャンケン？小学生の修学旅行かな？ウキウキワクワクする気持ちは分からないでもないけど。

一応常識人である澤村先輩も何故か参加してるし、あ、菅原先輩まで…いや待て清水先輩までいる、何してるんだあの3年組、

唯一、皆を抑えようとしてた3年東峰先輩と縁下先輩が神々しい、月島？はなんか笑ってる

え、怖……

｢行くぞコラ｣

『え、飛雄なんで引っ張るの』

｢俺の隣だから｣

『え、私仁花ちゃ｢あ？？｣……すんません』

あからさまじゃん、仁花ちゃん凄く怯えてるけど、清水先輩と乗るなら安心かな。

後ろで騒いでる西谷さんと田中さんは無視していいよね？何か言われたら飛雄のせいにします

｢……俺の隣そんなに嫌なのかよ｣

『いや…嫌とかそーいうのはないけど、結局バスはお目当ての席に座れたの？』

｢目当ての席なんてねぇし、どこでもいい｣

『じゃあさっきのジャンケン何』

ごめん、さっきから会話が成り立ってない、飛雄言葉足りないよ、もう少し語彙力ちょうだい

理解できたらそれでいいから

｢誰がお前と隣に座るか選手権って奴だ｣

『……それ私の人権無視じゃん』

｢…………そんで俺が勝った｣

『あ、うん』

私の隣で、何がいいのか分からないけど、まぁ飛雄は満更でもない顔してるからそれでいいや

私も飛雄なら安心して寝れるわ

｢寝ないのか？｣

『……寝る』

｢……おやすみ｣

『……おやすみ』

私は眠くてしょうがなかった重たい瞼をゆっくり閉じて深い眠りについた