ひよこの手も借りたい【ハイキュー】 (ページ32)

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30話ページ32

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『っし……』

スポドリの準備終わったし、ゼッケンの用意も終わった。我ながら私は仕事が出来るやつだな

自惚れんなと言われてもいい、だってこれぐらいの速さじゃないと皆を待たせてしまう

｢ぎょ、もう終わってる｣

『あ、仁花ちゃん〜』

｢やっぱり仕事早いね……｣

『そっちも手伝うよー』

｢そ、そそそそそんな！！申し訳な『まかせて！』じゃ、、シャチ！！｣

シャチ……いつも思うけど可愛いよね。私がやったら真っ黒な黒歴史だわ

とにかく得意分野のことなら何を押し付けられても全力でやってやる、単細胞の面倒を見るのは嫌だけど

｢ねぇ、Aちゃん｣

『ん？』

｢どうしてバレー辞めちゃったの？｣

『え』

｢え、あ、ごめん！！言うつもり無かったというか……えーと、ほんとごめんなさい！｣

『あ、いや、別に平気なんだけど……』

聞かれることは何回もあったから慣れてる、私を知っている人物でやめた理由を知らない人も居るのは当たり前だ。

だって私がバレーを辞めた理由を知っているのは…中学の頃一緒だったメンバーだけである…飛雄と青葉城西の1部の人間……

｢……Aちゃんバレー好きなのに…マネージャーの方がいいってことかな……？｣

『うーん……そうだなぁ…物理的に出来ないんだ』

｢……え？｣

『まぁ今度仁花ちゃんになら話してあげるよ』

今話すとちょっと辛いし、落ち着いてから仁花ちゃんに話してみようかな。

私は彼女の事を割と信頼しているし、もし仁花ちゃんがこの話を聞きたくないというのなら話さない

｢！……うん、いつでも言ってね！｣

『……ありがと』

やっぱこの子いい子だわ……どっかのくそ川とか言うやつより何倍も……いや比べるまでもないか

むしろ比べるなんて可哀想……

｢あ、そうだ｣

『ん？』

｢私、空飛ぶ鶵のAちゃんも、今のAちゃんも好きだからね！｣

『結婚しよ』

｢Aちゃん！？｣