オーダーメイドの彼女【五条悟】

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高専の三年生の時…俺はただえさえ少ない同級生であるたった1人の親友を失った

親友といた時は青春という最高な毎日をずっと過ごしていたんだけど

楽しい時間は砂時計のようにさらさら消えて、嫌いなことはすげぇ長ぇのにそればかり脳内でひたすら再生される


だから俺はそんな嫌なことを忘れるために息抜きのつもりで街に出かけようときまぐれに思った


普段任務や授業で休みがなかった俺からすると新鮮で、少し出掛けるだけなのに準備に手を入れた


でも俺はイケメンだから高専の真っ黒な服を着てサングラスをかけていても女から声をかけられるし

もはや何もしていなくても声をかけられる



任務で忙しい時でも一般人である人達には事情がわかんねーのは当たり前だし仕方ねーんだけど

正直面倒で、逆ナンされる毎日だったらもうお洒落をする気はなかった。



でも今日はほんとに何も考えないまま気分で自分を生み出しとりあえずクレープを購入してブラブラ歩く




そしてしばらくすると案の定、俺はまた逆ナンされてしまった

ただ、クレープ持っているだけで逆ナンされるんだぜ？困るよな





｢お兄さん…今暇？｣


｢1人だよね？私と遊ばない？｣


｢お兄さんイケメンだね｣





悪いが興味無い女は全員同じ顔に見えてしまうし、こいつらは見ただけでわかる香水は臭いし、化粧もケバい…

まず俺に声をかけてくる時点で俺好みじゃない女で確定なんだよ


俺はもっと清潔で大人しい女がタイプだ、こんな華麗で積極的な女は嫌い

だってそいつらって所詮俺の顔目当てだろ？金もあったらそれを当てにするんだろ？



そんなの要らねーよ…俺には釣り合わない

こんな良い顔で生まれてしまった以上、ルックスは使わねぇと勿体ねーし…損はしたくねーもん





そんな言い訳をしているが。俺は寂しいんだ

こんな俺を置いていかない、ずっと隣に居てくれる彼女が欲しい

女には困ってないけど本命は別



我ながらクズな考えをしているのは自覚しているし今更変えようとも思わない




『俺一人旅してるから無理、他当たって』



｢一人旅〜?それ寂しくなーい？｣


｢私達と行った方が楽しいって！｣


｢ねぇねぇ、行こ？ホテルでもいいよ？｣







あー腹たってきた

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