34 ページ35
五条side
ふたりで並びながら、本当に誰もいない綺麗な夜景が見える景色の所まで歩いてきた
確かに夜景は綺麗だけど今日のAの方が綺麗って思うほど僕の視線はずっとA
『……見すぎ』
五条「……あ、ごめんつい、返事聞いてもいい?」
『……うん、いいよ』
そう言って、今度は彼女が僕の視線に合わせてくれた…僕よりも少し濃い色の青い瞳がしっかり僕と目が合って…
サングラス越しでも夜景の光でキラキラ輝いているように見える彼女の瞳
『……なんか改めて言うのもあれだけど、私あんだけ言ったじゃんか……?』
あの時…嗚呼ボロくそ言われた時か…
五条「……うん…まぁ僕が悪いけど」
『そうなんだけどやっぱり私…悟のこと好きだよ』
五条「え…」
……今、好き?って言った?
-
-
-
-
改めて好きという言葉を伝えるだけで私の心臓はバクバク状態
この1ヶ月……短いようで長い期間…私は悟さんのことを考えない日はなかった
別に彼自体の事は嫌いじゃなかったからね
だがその彼に私の大嫌いな浮気とかされたら好きな男でも嫌いになってしまう
でも私の感情の中で«好き»という感情が強すぎて、何回か見逃していた…
まぁお人好しという性能のせいだ
しかし、やはり、人間だから嫌なものは嫌、だから四度目の浮気を目撃した時はもう理性が切れて、腹が立って仕方がなかった
でも1度の怒りが収まり、距離も置けば、彼と会えなくなり、終いには寂しくなってしまう
どんな感情。といえば、言葉で表すと
私はずっと彼から愛されたかったんだなと…
どす黒い感情が次々に出てきて、最後には未練タラタラ状態になるという重い女…
私だけを愛してくれたらいいのにという強い独占欲の黒い感情…
私は彼にすべての愛情を注ぎ込んでいたものだから、簡単に別れるには難しかったのだろうと今は勝手に言い訳をしている
五条「……いいの……?君を裏切った男だよ?こんな僕を好きでいてくれるの?」
1324人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なの | 作成日時:2021年1月2日 1時