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「センパイ、お昼ご飯食べよ。」
「バレー部の練習見に来て!お願いセンパイ。」
「セーンーパーイー!」
「ヤケに宮沢は角名に懐かれてるなあ。」
「そう思うならさぁ……ちょっとは助けてよ。」
ほけほけと保護者のような笑みを浮かべる尾白の背中をパシンと叩く。私はげっそりしていた。
何故こんなことになったのかというと、告白されてから角名はことある事に私の元に尋ねてくるようになったのである。ほんとに話すのは中身の無い話ばっかりだし、ただ廊下で話したり昼食を一緒にとったりするだけ。
なのだが、高校生と言えば思春期真っ只中。色恋話のひとつやふたつ、興味津々な年頃である。その姿を目撃されてしまえば、それはもうとことん噂立つのだ。
まだそれだけならよかったのだが、後輩が三年のクラスに。しかもバレー部。そして高身長イケメン。と悪条件三つが揃ってしまったので、バレー部や女友達からの質問攻めという名の拷問が凄まじい。
その誤解やらなんやらを解くのに必死で、まだ昼休みというのに私の疲労度はMAXであった。
「はぁ……なんでこうなっちゃったかなあ……。」
「好かれるっちゅうのはええ事とちゃうんか。」
尾白が言ったことは正論だ。
たしかに嬉しい。人から好意を寄せられるというものは嬉しい。だけど、これは別だ。
私は机に突っ伏しながら答える。
「嬉しいよ、確かに。でもさ、唐突に起こりすぎて状況についていけないんだよね。前まで嫌われてると思ってたからさ、こう……なんていうか優しくされるとむず痒いっていうかなんていうか……」
「……宮沢はドMなのか?」
尾白による懇親の一撃をくらったが、何とか持ちこたえる。さながらドM発言だと思ったよ、私も。だけど、そうじゃない。そうじゃないんだよ。
なんとか分かりやすく説明する。
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一ノ瀬(プロフ) - あみみさん» 沢山のコメントありがとうございます涙持ちうる語彙力で書き殴った結果アーメンに辿り着きました。笑私も推しとばったり遭遇シュチュになってみたいものです、、きっと目の前にしたら色気でやられてしまう気がしますが。笑ちまちまですが、更新していきます! (2020年6月21日 17時) (レス) id: 7dc834a05f (このIDを非表示/違反報告)
あみみ(プロフ) - アーメン。めっちゃ面白いです笑笑なんかツボります笑 これからも更新を無理のない程度で頑張ってください!応援してます!!! 私もいつか推しに会えるように祈ります、、アーメン。 (2020年6月21日 14時) (レス) id: a0752004c7 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬(プロフ) - あみみさん» キュンキュンしていただけて嬉しいです(;_;)表現には自信が無いので、そう言っていただけて有難いです(;_;)(;_;)(;_;)遅筆になりますが、完結に向けてこれからも頑張っていきたいと思います、! (2020年6月16日 19時) (レス) id: 7dc834a05f (このIDを非表示/違反報告)
あみみ(プロフ) - もう、、ヤバいです!!角名くんにキュンキュンします!!これからも更新頑張ってください!応援してます!!! (2020年6月16日 8時) (レス) id: a0752004c7 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬(プロフ) - あみみさん» コメントありがとうございます(^^)こんなノリと勢いで執筆してしまったn番煎じネタか分からない作品をそう言ってくれて有難いです。これからも頑張ります〜!! (2020年6月14日 19時) (レス) id: 7dc834a05f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:27(にな) | 作成日時:2020年6月11日 17時