実験体は逃げ出したい【降谷零】

インターフォンの鐘 ページ17

「組織が簡単に殺すと思う？」


でも聞いたことあるぞ。ジンが疑わしき者は罰するだったっけ？あれ。


「何を考えてるか手に取るように分かるわ。」


「貴方は組織の者じゃないのよ。冷たいことを言っちゃうかもしれないけど実験体。」


「それも特別な。無理矢理にでも連れて帰るに決まってる。」


確かに。納得したくないが納得したのでまた気を張る。そこでようやくコナンくんが口を開いた。


「いや。組織の奴等じゃねぇよ」


「だって考えてみろよ。捕まえるなら撃つ奴と、捕獲する奴と別れるだろ。」


「そうだね。んじゃあ何だったのかな？」


「普通に未確認生物ハンターだろ。木登りとか手を使わずピョンっとでも飛んだろ。」


ば、バレてらっしゃる。コナンくん恐ろし…


「後バイク並みに早いものが一度止まってたらハンターとして絶好のチャンスだな。」


「そっか。取り敢えず喜んでいいの？」






家に帰って沖矢さんに黙っておこうと思ったらコナンくんがメールで既に伝えてあった。畜生だね。


「ごめんなさい…」


「まぁ元々外出禁止なのでそんなイベント中々ないだろうけどもっと最大ヤードから狙うスナイパーに気付くくらい気を張る練習でもしてろ。」

「頑張る。」



ポトフを作りながら話を確りと聞いてましたよ。ちゃんと。言うこと聞くかは別にして。

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