3話 ページ3
『はい、この車に乗ってね』
厳重な警備を潜ってお兄さんの車まで来た。
紳士に助手席のドアを開けてくれて私を乗せてくれた。
甘いフローラルの香りが全身を包み込んだ。
車にはあまり乗ったことがないからわからないけど私が好きな匂い。
『取り敢えず生活用品を揃えないとね、その他には行きたいところある？なんでも買ってあげるよ』
太っ腹なお兄さんの言葉に反応が追いつけず首だけ振ったらエンジンをかけながらまたお兄さんは言うの。
『君は本当に可愛いね』
静かな音で走り出す車。
最初の止まった信号でお兄さんの名前を聞こう。そう決めたのに運悪く赤信号はひとつもないまま車は進んで行く。
『あの…お名前』
『あれ、聞かされてない？テヒョンだよ。キムテヒョン』
『テヒョン、さん』
『テヒョンって呼んで欲しいなぁ』
そんな呼び捨てなんて、と言おうとしたらその前にテヒョンさんは笑って
『ごめんね、君はそんなこと出来ないって分かってるから安心して。慣れたらテヒョンって呼んでね』
『あの、私の名前…』
『あそこで使っていた名前はもう使わなくていいよ。明日君の戸籍を調べに行くからその時に本当の名前を言ってくれたらいいよ』
『わかりました…』
私はまだテヒョンさんのことを何も知らない。知っているのはブイさんと呼ばれていた事と私を3億で買ったということ。
愛着があって管理人やお客さんから気に入られてここらで1番のお金持ちに買われたお姉さんでさえ2000万程だったのになぜ私なんかに3億も出したんだろう。とんでもない金額なのに。
テヒョンさんには3億ぐらい容易く出せるくらいのお金があるのかな、それともどこかの大金持ちの息子さんなのかな。
疑問は膨らむばかりで私に休む暇を与えなかった。
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FLANMY(プロフ) - sarahさん» 本日更新しました!お待たせしてしまい大変申し訳ありませんでした。 (2019年9月24日 0時) (
レス) id: a405c239a2 (このIDを非表示/違反報告)
sarah(プロフ) - 続きが気になります (2019年9月21日 16時) (レス) id: 81a669dbb8 (このIDを非表示/違反報告)
FLANMY(プロフ) - あやさん» 遅くなってしまい大変申し訳ありませんでした。これからもよろしくお願いします。 (2019年9月6日 0時) (レス) id: a405c239a2 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新待ってます！！ (2019年9月4日 7時) (レス) id: 4efae82092 (このIDを非表示/違反報告)
FLANMY(プロフ) - 777さん» これからももっと甘々になっていく予定です。。。ありがとうございます! (2019年8月10日 1時) (レス) id: a405c239a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FLANMY | 作成日時：2019年1月20日 2時
