片思い 9 ページ11
部室の前に到着して、ひとつ深呼吸を。
なんだかんだで、決意はしたものの緊張する気持ちは、抑えることは出来ないらしい。
「ほらほら、入るよ！」
「失礼します…！」
秋に導かれるまま部室に入ると、今日は既にもう大勢の部員が揃っていたらしく、この前のように大勢の部員たちの視線がこちらに集まった。
「おお！A！ほんとに来てくれたのか！」
嬉しそうに駆け寄ってくる円堂に、他の部員たちは首を傾げていた。
もしかしてキャプテン、何も伝えないままわたしを招待したの…？
思わず、秋に助けを求める視線を送ると、苦笑いを返されたので、どうやらそういうことらしい。
「そうだ、みんなにまだ伝えてなかったか？今日から入部をしてもらおうと思ってる柊Aだ！」
「あ…ちょ…まだ入部するとは…！」
「へ？そうだったけか？まあいいや、今日はプレーを見せてもらおうと思って呼んだんだ！」
「へえ、柊さんは選手なのか。経験はあるのか？」
「あ…えと、はい。小学生の頃に少し…」
「なるほどな…ああ、自己紹介が遅れたな。俺は鬼道有人だ。MFをしている。よろしくな」
そう言って片手を差し出されると、よろしくお願いしますとその手に自らの手を重ね、握手を交わした。
すると、彼に続くように次々と他の部員たちも自己紹介をしてくれた。
「じゃあさっそくだけどプレーを見せてくれ！」
「あ、うん。それはいいんだけどユニフォームはどうしたらいいかな？」
今日は突然の誘いだったから体操着も持ってなかったのだ。だから、その旨を円堂に尋ねると、彼もそこまで頭が回っていなかったらしく、どうしようかと焦り始めた。
「よかったら僕の貸そうか？」
本格的にどうするか悩んでいると、吹雪くんがそう言ってくれた。
「えっ…いいの？」
「うん、Aさんにはこの前の件でお世話になったからね。君さえ嫌じゃなければ使って欲しいな」
「全然嫌じゃないよ…！むしろ助かります、ありがとう」
そういうと彼はユニフォームを渡してくれた。
彼のユニフォームに腕を通すと、吹雪くんの匂いに包まれて、なんだか嬉しいような恥ずかしいようなこそばゆい気持ちになる。
「じゃあさっそくグラウンドに行くぞー！」
サッカーボール片手に出ていく円堂の背中を追うようにに「うん！」と元気よく返事をしながら、わたしも彼と同じようにグラウンドに向かった。
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mini @ 気まぐれ返信ごめんなさい(プロフ) - 戦術の皇帝さん» 遅くなってしまってすいません。たくさんの感想ありがとうございます〜！のんびり更新野郎ですが、よかったらこれからも気長に待ってもらえると嬉しいです。よろしくお願いします〜 (2020年9月3日 0時) (
レス) id: 7bdd47b866 (このIDを非表示/違反報告)
戦術の皇帝 - 吹雪士郎から名前変えてみました。楽しく見させてもらっています。更新頑張ってください。楽しみにしています。 (2020年7月2日 23時) (レス) id: 2920096cab (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 楽しく見させてもらいました。続き楽しみにいています！更新頑張って下さい(^o^)/ (2020年5月20日 19時) (レス) id: c80579e6b6 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪士郎 - 毎日楽しく見させてもらっています。更新頑張ってください。応援しています。 (2020年5月16日 12時) (レス) id: 2920096cab (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - いやー。面白いです！今は、コロナウイルスが流行っていますが、お身体に充分気を付けて更新してください。 (2020年5月15日 19時) (レス) id: cba8b0a420 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini | 作成日時：2014年3月30日 16時
