9人でシェアハウス。＿HSJ＿

5話 山田side ページ5

薮「＿＿で、今日からお願い出来ないかと………。」

山母「あ…………、息子と離れるのは寂しいですが、いいですよ。」

山父「それでは…………涼介を、息子をお願いします。」





ペコリと頭を下げる親。









＿＿本当は、こんな事思ってないんだ。









俺は知ってる。









山母『よかった。もう面倒をみなくて済むのね。』




山父『やっとだ。この日を待っていたんだ。』







その2人の言葉を聞いて、思わず顔をしかめた。









お父さん？お母さん？









聞こえてるよ、心の声。







八「＿＿、山田！」



山「わっ、はいっ！！」







光君に名前を呼ばれてドキッとする。



八「荷物、用意して」

山「あ、はぁい」


座っていた椅子から立ち上がり、自分の部屋へ向かう。








ガチャ…………パタン。



ドアを開けて、閉まる音が静かに響く。




山「＿さ、何を持って行こ」



服に、お気に入りの本。





それから＿＿＿＿。



何を持っていこうかと部屋の中を探索していたらある物が出できた。









山「アルバム…？」




手に取ると、少し重い。

開いて色んな写真を見ながら懐かしいなぁと思い出に浸っていたその時、ヒラリと紙が1枚落ちた。





山「？ こんなの書いたっけ？」




2つ折りにされていた紙を開くと＿＿＿＿＿＿。









四年前に書いた、ある自分宛の手紙だった。

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