語られた真実 ページ8
「ぃっ･･･」頭に鋭い痛みがはしり目を覚ます。
私は朦朧(もうろう)とする意識の中周りを見渡すが真っ暗で殆ど何も見えない。冷たく硬い床に寝転がっているため体の節々が痛む。
目の前には手枷を嵌められた自分の手が見える。そんな時
「あの女どうする？」
「闇オークションに出品するそうだ。」
「まぁ、若い女だしな。それに容姿もいいから中々の値段で売れるだろう。」
と知らない男達が話しているのを聞いてしまった。闇オークション･･･私は売られることがわかり
早くここから逃げなければと思ったが体は動かず意識もハッキリしない、それに手足には枷がはめられている。
絶望的な状況だった。ふと頭によぎったのは太宰さんだった。ﾎﾟﾀｯと硬い床に涙が落ちる。
「だ、ざいさ･･･助けて･･･。」
そこで私の意識は再び途切れた。
* * *[太宰サイド]* * *
あの糞親父としゃべり終わって必死に彼女を探すが見つからない。
おそらく父親に連れ去られたのだろう。だとすれば最悪だ。
今回のターゲットが情報を敵組織に流しているのは間違いないがそれを指示した人間がいる。
彼女の父親だ。彼女の父親はその敵組織の上の方の人間だろう。
彼女の両親は事故で死んだことになっているがあれは仕込まれたものだ。
考えられるのは父親が違法な活動ををしていると知った母親と喧嘩になりそれを組織のリーダに伝えた所消すように言われた。
そして母親を消したあと自分も死んだことにして組織にいたがターゲットの情報で彼女がポートマフィアにいることがわかった。
そこで父親は彼女を殺す計画をたてた、自分と子供の関係がばれるのを恐れたからだ。
だが父親の組織の首領は闇オークションに出すよう指示をするだろう。
何せ金に目がない人物だ、だが父親は娘が生きていると困るため陰で殺そうとするだろう。
時間がないが大手企業の名を名乗っているためパーティーを脱け出すことはできない。
(どうすれば･･･)
ｻﾞﾜｻﾞﾜ
その時会場がざわめいた。
「綺麗な方ね」
「おぉ･･美しい」
「何処の方かしら」
一人の女性に視線が集まっていた。その女性は太宰の姿を見るとｶﾂｶﾂと足音をならしながら近づいてくると
おもいっきり太宰の足をヒールの踵で踏みつけた。
「〜！?」あまりの痛さにしゃがみこみその女性を睨む。するとその女性はニィと笑い
「よぉ･･･糞鯖。」とｿﾞｯﾄするような声色で言う。
「痛いじゃないかい･･･中也。」
そう、その女性とは女装した中也だった。
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しあ(^.^)/ - ねるね味のマシュマロさん» コメントありがとうございます！！こちらこそ返信遅れてすみません･･･。何気に乱歩さん初登場でしたねwwこれから出番増やしていこうかなって思ってます！これからもがんばります･･･！ (2019年4月3日 13時) (
レス) id: 47dd478da4 (このIDを非表示/違反報告)
ねるね味のマシュマロ - お久しぶりです。ねるね味のマシュマロでございます。長い間、コメント出来なくてすいません！嗚呼、乱歩さんがいる！って読みながら思ってました。ありがとうございます。これからも頑張ってください。 (2019年4月1日 15時) (レス) id: 15fb64e051 (このIDを非表示/違反報告)
てち - しあ(^.^)/さん» いつも楽しく拝見させてもらってます。こちらこそ返事くださりありがとうございます！ (2019年3月25日 14時) (レス) id: 2c0b32007c (このIDを非表示/違反報告)
しあ(^.^)/ - てちさん» てちさん?まさかコメントをくださるとは････ありがとうございます！！ (2019年3月25日 12時) (レス) id: 47dd478da4 (このIDを非表示/違反報告)
てち - しあ(^.^)/さん» これからも頑張ってください！応援してます！ (2019年3月24日 22時) (レス) id: 2c0b32007c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しあ(^.^)/ | 作成日時：2019年3月12日 20時
