太宰さんに拾われました。

太宰サイド(乱歩さんは確信犯) ページ18

隣で寝ていたはずの愛しい人物の気配がなくなり目が覚めた。



台所のほうから音が聞こえることにホットし彼女のもとえ向かう。




そこには朝食を作っているAの姿があった。




昨日は初めてだというのに無理をさせてしまった･･･それも乱歩さんに対する嫉妬で。




Aはそういった行為の経験がない。




だからこそAの意見を尊重し、Aの覚悟が決まるまでは待とうと決めていたが




それは昨日の乱歩さんがとった行動で呆気なく崩れてしまった。




でもそれをAは受け入れてくれて私に微笑みながらこう言ったのだ



『愛している』 と。



私はその言葉が聞けて嬉しかった。




それだけで私は生きている理由があるような気がした。





改めて彼女を見る。




機嫌が良いのか鼻唄を歌いながらちょうど味噌汁を作っている所だった。





そこで私はちょっとしたイタズラでそっと彼女に近ずき




おはパイと言って彼女の胸を揉んだ。




その直後腹にくる痛み。




「ひ、肘鉄･･･」



彼女に肘でお腹をつかれたのだ。




普通に凄く痛い。いや、確かに私が悪いけどさ･･･？





・・・・・痛い。





Aが顔を真っ赤にしながら謝っている。(かわいいなぁ・・)




それにしても柔らかかったなぁとぼんやり考える。




するとAが真っ赤だった顔からｽｯと真顔になりこちらをジト目で見てくる。





・・・・・・・・あれ？声に出てたかな･･･。





彼女は冷たい目で私を見る。





(･･･そんな目で私を見ないでおくれ･･･。)





少し後悔していると私のケータイからメールの着信音がなった。





時間的に国木田君からだろうかと考えながら画面を見る。




メールは乱歩さんからだった。



【探偵社でお祝いの準備をしているから準備が終わるまでA連れてデートでも行ってきて。】




内容を見て驚いた。乱歩さんはすべてわかっていたのか･･･。





だとすればあの行動は私の為でもある。




Aは私の反応を見て気になったのか誰からだったか聞いてくる。





私は適当に返事を返し準備をするため洗面所に向かう。





(乱歩さんえのお礼は駄菓子かなぁ･･･。)

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