太宰さんに拾われました。

太宰さんとの出会いと初恋 ページ1

両親が亡くなった。余りにも突然のことでまだ現実味を帯びていなかった。

かといって頼る親戚の類いもいないので路地裏をさ迷っていたが不幸なことに何処かの組織の戦闘にまきこまれ

てしまい、足を怪我した。死ななかっただけましなのだろう。私の周りには死体がころがっていた。血の臭いに

吐き気を感じ足の怪我もズキズキと痛むので立っていられなくなり壁に背を預けて座り込んだ。

「これからどうしたらいいんだろう・・・。」

不安でしかたがなく泣いていると

「どうしたんだい?」

と明るい声が頭の上から降ってきた。

「！」
突然かけられた声にビックリし反射的に顔をあげる。(さっきまでは人がいなかったのに・・・それに足音もき

こえなかった・・・誰・?うん、誰だろう・・それにすごくイケメン。いや、美人かな?とにかく美しい。い

や、そうじゃなくて・・)
「あ、あの・・」

と私がオドオドしながら言うと察したのだろう。

「あぁ、ごめんね。私の名前は太宰治。ここに来たのはただの仕事でね・・・君、足を怪我してるじゃない。」

「その、戦闘ににまきこまれまして・・・アハハ・・。」

となるべく心配をかけないように笑った。

すると彼は突然真面目な顔になり

「それは申し訳ないことをしたねぇ・・・。」

「えっ、それはどういうことですか?」

「君がまきこまれたのはポートマフィアの争いだよ。」

「ポートマフィア!?」

名前を聞いて驚いた。私は本当に運が良かったと思う。

「君は運が良かった。」

そう言うと彼はいきなり私を横抱きにした。お姫様抱っこというやつだ。

「わ!?」

「足痛むだろう?手当てをするよ。ここじゃあれだから私の職場に行こう。」

「しょ、職場って?」

「そういえば言ってなかったね。」

彼は怪しげに微笑む。

「ポートマフィアだよ。」

これが私と太宰さんとの出会いだった。そしてこれが私の初恋となった。


ここまで読んでいただきありがとうございます!

続きを書こうと思うのでよかったら感想とアドバイスをお願いします!!

ポートマフィアにはいっちゃいました。→

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