【男主】まさか僕が【喧嘩松】【ヤンデレ】

まさか26 ページ32

夢主side




今僕は夢を見ている。




暗闇の中、光を求めて僕は歩いている。




真っ暗なはずなのに、周りには見覚えのある人が見えた。




今まで僕が痛めつけてきた不良、教師、友人。




どれもこれも、今なら思い出せる。



今までいろんなことがあったな。

親からは外に出してもらえなくて、死んだと思ったら六つ子に追われて。


初めてをまさか男に貰われるとは思わなかった。


ましてや六つ子にあんなに愛されるとは。




今ながら信じられないよ。




...痛いなぁ。
カラ松兄さんが僕に対して今何をしているのか
何故か僕にはわからない。


でもなんとなく、あの人ならやってくれるんだろうな...。そう思う。







目の前は真っ暗。今見えるのは小さな光だけ。



そこに行けば何かしらを得られる気がして僕は歩く。



あの光まで、あと１歩。









、









カラ松side



帰ってきたが、家には誰もいなかった。


Aをとりあえずソファーに横にする。



軽い傷の手当位はしてやろう。そう思い、俺は救急箱を取りに一階に向かった。





こうして落ち着いてみると色々なことを考えてしまう。


知ってるとは思うが俺はAを愛している。それは全く変わらない。


問題なのは恐らく行動だろう。


愛ゆえにとはいえ、やりすぎだったのは今考えれば分かる。



おそ松にAを取られる。そればかり考えていた。
だがその結果Aに逃げられ、弟達にも迷惑をかけてしまった。




...これ以上考えていてもきりがない。あとはAと話そう。







そういえば、Aときちんと向き合って話したことなんてあったっけ。






……俺はちょっとした覚悟をして、階段を登った。

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