8話 ページ9
「A様、さっきは食べそうになって申し訳ないです…」
トォーテムさんが頭を下げる。
見た目人間ぽいのに、人間食べちゃうんだな…
さっきまでの、私を獲物で見る目ではなく
後悔いっぱいの目だった
…ちょっぴり怖いな、
こんな簡単に、態度を変えるなんて…
もしかしたらここにいる生物は、自分のためだったら
仲間とか売っちゃう生物なのかな…?
いや、今は考えないでおこう…
「人間がここに来るなんて何年ぶりでしょうかねぇ…」
ピエロさんは顎に手を当てて
私をまじまじと観察する。
何か思い出そうとしてるようだけど…
「あ、記憶売ったんでした」
あ、うんなんとなくわかってた。
「…人間って美味しいんですか?」
「ここの方では人間とらえて売ったら相当な額になりますし、どこの部分食べてもおいしいらしいです。むろん、私にはそんな行為しませんが」
おおう…ここでは食料なんだな…
これから先も狙われるのかな…
って私やばくね?
これからも狙われるってことだよね…
「…はぁ…」
気が付くとため息がこぼれてたらしい
「A様恋の心配事ですか!?恋愛マスターのこのトォーテムがなんでも相談に乗りますよ!」
なんかめっちゃキャラ変わったなー
私はピエロさんがいないのを確認し、ちょっとだけ聞いてみることにした。
「恋の相談じゃないんですけど………ピエロさんて何者ですか」
トォーテムさんは少し固まって、目を泳がせる。
そして意を決したのか口に出す。
「…人間だよ」
「あ、はい」
そんな声色ひそめて言われても
私も人間だし
「でもただの人間じゃない。人間とここのセカイを作り上げたサタン様との子なんですよ…!ピエロのお面をいつもつけているのは、サタン様にそっくりらしく、いつも命を狙われるからだそうで…」
…
エ、コノヒトナニイッテルノアタマダイジョーブ?
それにサタン様???
…ますますピエロさんが何なのかわかんなくなってきたぞ…
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きりさ(プロフ) - 罪花さん» 頑張ります!!ありがとうございます! (2016年7月21日 3時) (レス) id: 4915ead904 (このIDを非表示/違反報告)
罪花(プロフ) - めっちゃ面白いです!初っ端から笑いましたww更新頑張ってください!! (2016年7月20日 20時) (レス) id: 048048a415 (このIDを非表示/違反報告)
きりさ(プロフ) - ぱーきんぐさん» そんな照れる…ありがとうございます! (2016年7月17日 5時) (レス) id: 4915ead904 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーきんぐ - もっっと評価されるべき小説!! (2016年7月17日 4時) (レス) id: 5a659b4815 (このIDを非表示/違反報告)
きりさ(プロフ) - 夢さん» ありがとうございます!!頑張ります! (2016年7月17日 1時) (レス) id: 4915ead904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりさ | 作成日時:2016年7月16日 22時