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story103 ページ16

藍沢side

泣いてる声が聞こえた。

それは、多分…………。

救命時代から感情移入は

あまりするな、と言っていた。

が、それは無理だとわかった。

出会った頃から。

そういうやつだから。









Aside

藍「どうした。」

「い、いや……何でも。」

心配かけるから、逃げようと思ったが

藍「嘘が下手だ。」

と、腕を掴まれた。

「藍沢先生には、何でも分かっちゃうね。







私ね、こんなの初めてだった。

これまで辛いことはあったけど、

こんなに辛いのは初めて。

藍沢先生も、白石先生も、緋山先生も、

冴島さんも、藤川先生も、他の先生も、

どうやって乗り越えてきたんだろ。

『病気の子供を大人にする。』

そんな、目標も………無理だとわかった。

もう、1人大人になってない…………。」

藍「辞めるか、小児科。

俺は、頑張ってると思う。

小児科は、救命よりハードじゃないのに

結構泊まり込んで、頑張ってた。

歓迎会の後は、

ここなら、やっていけそうな気がする

すごく安心した。

すごく、楽しそうだった。

『病気の子供を大人にする。』

確かにそれは………無理だ。

でも、そのためにAには

出来ることがたくさんある。

救える命はたくさんある。

後3ヶ月の

小児科の試験を受けるまでは………

続けたらどうだ。」

「ごめん………。

私…………いつも弱音ばっか……。」

藍「いい。

弱音を吐きたくなる時くらいある。

誰にだって。」

と、抱きしめてくれた。





そう、救えないことだってある。

それは、救命で学んだことだ。

だから私は、医者であり続ける。

救えなかった人の分まで、

私は、医者であり続ける。

それを教えてくれたのは、

奈々ちゃん。あなただよ。

この想い、届いてるといいな。

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作品ジャンル:恋愛
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まっちゃん(プロフ) - ちゅんさん» ありがとうございます!更新頑張ります。掛け持ちなので、更新遅くなると思いますが、これからもよろしくお願いします! (2018年11月7日 6時) (レス) id: 0cbfc4c6bb (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん - すっごくおもしろくって早く続きが読みたいです!無理ならさず頑張ってください!たのしみにしてます!あ (2018年11月7日 0時) (レス) id: 621d14d05c (このIDを非表示/違反報告)
ゆうのん - まっちゃんさん» 全然話せなくてごめんね!スマホ、大丈夫?とりあえず更新頑張って! (2018年10月16日 21時) (レス) id: 33a38ce979 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - ゆうのんさん» ゆうのんちゃん、ありがとう!頑張るね! (2018年9月24日 8時) (レス) id: 0cbfc4c6bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆうのん - もうやばすぎる!手紙とビデオメッセージは泣けた!これからも更新頑張って! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 33a38ce979 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まっちゃん | 作成日時:2018年9月20日 21時

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