58話 ページ8
堀川様が目を覚ました。
和泉守様、さっきの重たい雰囲気はどこに行ったのやら、今では私にも伝わるほど嬉しそうな感じしてる。
加「もう平気なの？？」
堀「もう大丈夫だよ！2人とも、心配かけちゃったね。」
安「ううん！気にしないで！」
……ていうか、もう動けるんだった。
刀はいつの間にかしまっていた。
私は堀川様が無事に目を覚ました嬉しさと、未だに残っている恐怖が混ざって、まだ少し混乱してる。
なんとか立って、清光たちの近くに行こうとしたが
『……？？』
足に力が入らない……。
え、まさか怖くて腰抜けたとか？私仮にも中身大人なんだけど…。
どうしよ…
堀「あなたが新しい主さんですか？」
『へ？』
声かけられると思わなかった…。
堀「手入れをしてくれてありがとうございます！すごく暖かい霊力ですね！」ﾆｺｯ
『あ、えっと、よ、よかった。』
堀「はい！」
見た目通り、すごく優しそうな人…。
和「おい、国広。そうやすやすと主って呼ぶな。」
堀「兼さん……兼さんも手入れを受ければわかるから！ほら！」ｸｲｯ
和「おわっ、ちょ、引っ張るなよっ」
和泉守様は堀川様に手を引かれ、私が手を伸ばせば届く距離に来た。
堀「主さん、兼さんの手入れもしてもらえますか？」
『！！うん、いいけど……ﾁﾗｯ』
和泉守様、未だに私の事疑ってるようだし…手入れ、受けてくれるかな？
和「…ああーもう、わーったよ。受けばいいんだろ？」
堀「ﾊﾟｧｰ!うん！！」
堀川様パワー、ナイスです。
私は手を握りたいと、手を伸ばしてアピールした。
だが、和泉守様は私の手をただ見つめるだけだった。
そして、何か言い出すかと思ったら、急に立ちあがり、何かを取ってきた。
『これ、なに？？』
目の前に置かれたのは布みたいなやつと、白い丸いやつ、白い粉。
何これ、見たことない。
和「手入れ道具だ。本来なら刀はこれで手入れをする。ほら、これとこれを持て。」
『？？うん。』
和泉守様は自分の刀を地面に置き、私にどうすればいいか丁寧に説明してくれた。
ポンポンして、拭いて、ポンポンして、拭いての繰り返し。
地道な作業だけど、少し楽しい。
彼からもらった恐怖なのに、彼によってかき消された。
なんか不思議な感じ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 476人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めい(プロフ) - 桜さん» 読んでくださりありがとうございます！勿体無いお言葉ですよ！（苦笑） 続きも頑張ります、ありがとうございます！m(*_ _)m (2020年8月6日 23時) (
レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - ものすごく面白いし、文才もあるので頑張ってください！ (2020年8月6日 12時) (レス) id: 798e99be00 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 兼さん……国弘…夢主のｼｭﾝでやられてるよ。審判者の部屋に何かありそうですね…続き頑張って下さい！夢主とこんのすけだけて大丈夫なのかな？ (2020年8月4日 17時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» なるほどなるほど、え、それすごい楽しみですね！？笑 (2020年8月4日 14時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 華音さん» こんにちは！！え、超大切なところ間違えてる笑 本当に助かります！！ありがとうございますー！！(￣^￣)ゞ (2020年8月4日 14時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
