72話 ページ22
『わたしは、たすけたい。』
山姥「…信用出来ん。」
『きこえ、ない？？』
山姥「！！」
今でもあの人たちの苦しそうな声が頭の中に響いている。
ずっと傍に居た貴方なら、分かるはずでしょ？
『たすけて、って…くるしいって……きこえない？？』
山姥「っ……お前……」
『わたし、きこえる。……いまも、こえが、』
山姥「………」
貴方がどれほど責任を感じているのか、どれほど苦しんでるのか。
どれほど、皆の為にやってきたのか。
そんな貴方に、彼らの助けの声が聞こえないはずがない。
(お願イ…誰か………)
山姥「！！一期一振……っ？」
「「「！！」」」
ふぅ、やっと聞こえたようだね。
刀が首元から少しズレた瞬間、私は彼の手に触れた。
山姥「！？何をっ『だいじょうぶっ！』！」
『ていれ、するだけ。』
きっと、手入れを終えたらもう大丈夫なはず。
(弟タチ……まだ…)
(ダメｯ…助け……テ…)
乱「ぁっ、い、いち兄……ｯ！」
明「蛍丸……っ」
声は私と山姥切様だけでなく、皆にも聞こえた。
手入れを終えた私は、彼の方に向き直った。
『ふたりを、たすけさ、せて？？』
山姥切様は刀をぶら下げ、俯いた。
ふと手を見ると、すごい力で握りしめている。
山姥「…本当に、助かるのか……？」
『！！……うん……たすける。』
私がそう言うと、山姥切様はゆっくりと刀を持ち上げた。
『！！？』
堀「なっ、兄弟！！？」
やっぱり、ダメだった…っ？
私は斬られると思い、目を固く瞑った。
ﾊﾟﾘｰｰﾝ!!
『……え、』
振りかざした方向は、私の方じゃなかった。
鶴「…は、ははっ、驚いたぜ……」
明「もう1つあったんやな…」
『けっかい…？』
壁だと思っていた所からドアが出てきた。
山姥「あいつらは中にいる。」
『！！』
山姥切様はそう言って、刀を収め、私の方を向き直った。
山姥「……あいつらを、頼む……」
『……うん。』
・
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めい(プロフ) - 桜さん» 読んでくださりありがとうございます！勿体無いお言葉ですよ！（苦笑） 続きも頑張ります、ありがとうございます！m(*_ _)m (2020年8月6日 23時) (
レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - ものすごく面白いし、文才もあるので頑張ってください！ (2020年8月6日 12時) (レス) id: 798e99be00 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 兼さん……国弘…夢主のｼｭﾝでやられてるよ。審判者の部屋に何かありそうですね…続き頑張って下さい！夢主とこんのすけだけて大丈夫なのかな？ (2020年8月4日 17時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» なるほどなるほど、え、それすごい楽しみですね！？笑 (2020年8月4日 14時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 華音さん» こんにちは！！え、超大切なところ間違えてる笑 本当に助かります！！ありがとうございますー！！(￣^￣)ゞ (2020年8月4日 14時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
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