７人ですとぷり（３） (ページ29)

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さとみ side

はぁ、はぁ、はぁ

風のように駆ける

俺いっつも走ってるな

肺が痛い

でもAのためだから走るんだけどさ！

さ「はぁ、病院に・・・ついた」

ウィーン

はぁはぁはぁ

看「病院の中なので走らないでください！」

さ「あ、すみません・・・」

Aの部屋・・・

ここだ・・・！

ガラッ

さ「はぁ、はぁ、はぁ」

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ

そこにはまだ眠っているAと椅子に座っているころんがいた

こ「やっぱり来た」

さ「Aは・・・？」

こ「まだ目覚めてないよ」

さ「そっか・・・」

お互いに無言でいる

すると・・・

こ「・・・ここ座りなよ」

さ「・・・おう」

・・・ころんに気を使わせちゃったな

こ「・・・さっきはごめん」

さ「いや、ころんは悪くない・・・俺が悪いんだ」

こ「るぅとくんに怒られた、一番傷ついてるのはさとみくんだって」

さ「ころんが言ってたことはあってるよ、俺がAの家にちゃんと行っていれば・・・」

こ「さとみくんのせいじゃない」

さ「・・・」

こ「悪いのは通り魔なんだからさとみくんのせいじゃない」

さ「でも・・・」

こ「さとみくんがそんな風だとAが心配する」

さ「！」

こ「僕たちはAをただ待つことしかできないんだから」

さ「・・・そうだよな」

こ「うん」

さ「気長に待つしかないよな」

その日はAのことが心配で２人共眠ることができなかった

ずっとAを待ち続けていた