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るぅと side
さとみくんが走って行ってしまった
僕と莉犬だけが残る
莉「るぅとくんならさとみくんを止めるかなって思ってた」
る「・・・止めようと思ったよ」
莉「じゃあなんで?」
・・・莉犬なら言っていっか
る「最初はAが目覚めた時ころちゃんと2人きりの方がいいって思ったの、ドラマでもよくあるみたいに・・・」
莉「うん・・・」
以前の僕だったら止めていた
さとみくんがAのことを好きだって知る前の僕だったら・・・
でも・・・
る「でもね、Aのこと信じているけど、もしものことを考えちゃった・・・Aが死んじゃったらって」
莉「・・・」
る「もしAが死んじゃった時さとみくんは絶対に後悔すると思う、なんでそばに居なかったんだって」
多分さとみくんなら今まで通り僕たちの前では普通でいるけど、裏ではAを想って悲しむんだ
さとみくんは強がりだから・・・一生後悔して生きていくことになる
そんなさとみくんは見たくない
それにここでさとみくんを止めてしまったら・・・僕自身も責めるだろう
なんでさとみくんを行かせてあげなかったんだって
自分のことばかり守っているから僕は腹黒って言われるんだろうな・・・
でも僕、2人には・・・
る「だったらころちゃんだけじゃなくてさとみくんにも、後悔が残らないようにしてほしいって思ったの」
莉「そうだね・・・」
る「僕はころちゃんを応援している、でもさとみくんのことも大切なんです」
莉「俺もさとみくんのこと応援している・・・だけどころちゃんのことも応援しているつもりだよ」
る「はい・・・」
莉「まぁ結局選ぶのはA自身なんだからさ、俺たちが何言っててもしょうがないよね!」
る「・・・莉犬の言う通りだね」
莉「2人のためにも、Aには生きてもらわないと!」
る「Aは大丈夫だって信じよ!」
莉「うん!」
る「やっぱり今日は莉犬の家に行ってもいい?」
莉「いいよ、2人でさとみくん達の連絡を待ってよ!」
さとみくん・・・僕が止めなかったんだから絶対に後悔しないようにしてよね
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作者名:ゆう | 作成日時:2023年12月26日 17時