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莉犬 side
今俺はさとみくんと居酒屋にいる
莉「で、ころちゃんにAが好きって言われて何にも言えなかったって?」
さ「・・・おう」
莉「ダッサ」
さ「おい、ダサいまで言わなくてもいいだろ」
莉「何で言わなかったの、俺もAのことが好きだって」
さとみくんがグラスを持ってお酒を飲む
お酒を飲み終わるとさとみくんが口を開く
さ「ころんに言われて・・・正直自信がなくなった、俺ころんに勝てるのかなって・・・ころんの方がAも幸せなんじゃないかって思った」
莉「・・・」
さ「みんなで動画撮ってる時とか会議中は考えなくて済むけど、ころんをみるとそんなことばっかり考えてしまうんだ」
莉「・・・」
さ「だから焦ってAを遊びとかに誘っちゃうんだろうな、そんなことしてもAに負担をかけるだけなのに」
莉「・・・わかってるじゃん」
さ「A最近心配した顔で俺をみてくるんだ、嫌でもわかるわ」
莉「どうするの、これから」
さ「どうするかぁ・・・」
莉「Aに関してはもうちょっと考えて誘ってあげて、今のままだとAが可哀想だよ」
さ「・・・そうだな」
莉「・・・ころちゃんはどうするの?」
さ「・・・一度話さないとな、このままだと良くないし」
莉「そうだね」
さ「・・・伝えるよころんに、俺の気持ちを」
莉「伝えるの?」
さ「ころんは俺に伝えてくれたんだ、俺も言わないとカッコ悪いだろ」
莉「確かに・・・そっちの方がさとみくんらしいね」
さ「莉犬もありがとうな、ちょっと俺焦ってたわ」
莉「いいよ、さとみくん」
さ「ん?」
莉「また何かあったら言ってよ、相談ぐらい乗れるから」
さ「・・・ありがとな」
莉「いいよ!」
俺たちはもう一度乾杯をし直した
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作者名:ゆう | 作成日時:2023年12月26日 17時