中原の覇王 part4 (ページ35)

今日:3 hit、昨日:13 hit、合計:7,421 hit

151話ページ35

旧李牧軍最強の猛将として王賁を迎え撃つ馬南慈であったが、王賁は謝玄との戦にて、天下の大将軍の一人として進化を遂げていたのだ

持ち前のパワーで渡り合っていた馬南慈であったが、徐々に王賁に押されていき…遂に王賁の槍に急所を貫かれた

「馬南慈様！！」

南「すみません…李牧様…」

馬南慈の死で、戦意を喪失した部隊を玉鳳隊は殲滅した

王賁と同じく、天下の大将軍に目覚めた信も、韓軍総大将の洛亜完を圧倒していた

そして、洛亜完を袈裟斬りにしたのだ

洛「ここまでか…成恢様…張平宰相…」

韓軍は潰走し、羌瘣と礼が追撃して、散々に叩き潰した

蒙恬も巧みな戦法で楽彰を抑え、見事に討ち果たした

Aは趙軍の大将の一人、司馬尚を狙う

恪「待ちなさい司馬尚！この状況で逃げるなんて…それでも三大天ですか！？」

尚「クッ…！」

司馬尚は慕容恪と打ち合うも、慕容恪の強さに落馬してしまう

絶体絶命の司馬尚であったが、カン·サロらが駆けつける

上「司馬尚様！早くお逃げ下さい！」

恪「ここまで追い詰めて…絶対に逃しません！」

カ「司馬尚様は我等の主！そう簡単に討たせてたまるか！」

司馬尚軍が抵抗するも、骨珉伯が慕容恪によって討たれ、馬南慈の息子の馬風慈も一撃で頭を砕かれた

それでも隙を見つけた上和龍が、慕容恪を殺そうとするも、恐ろしい距離からの矢に、射殺される

その矢を撃ったのはAであった

ジ「な…！？」
カ「これが拓跋Aの力…！」

『それ！敵は崩れたぞ！一気呵成に攻め滅ぼすんだ！！』

Aが追撃の姿勢を見せた時…鄴城にいた辛勝が、軍を率いて司馬尚の追撃に参戦した

尚「辛勝まで…！」

カ「このままでは挟撃され、全滅です！」

Aと辛勝に挟撃された司馬尚は、必死で敗走した

兵の質で勝ち、中華統一という使命を帯びている上に、時間が経つにつれて狂気じみてくる秦軍

対して、飢餓で苦しい時に人質まで取られて、無理矢理出兵させられた趙軍

数は趙軍が圧倒的に優勢であったが、戦への心構えが根本から違っていたのだ

司馬尚とカン·サロ、ジ·アガは生き延びるも、A率いる秦軍5万に趙軍と韓軍は散々に叩き潰された

司馬尚敗走の報は、橑陽を攻めている趙玲にも届いていた

玲「何ですって！？あの司馬尚が…！？」

晏「はい！恐らく秦軍は、ここにも押し寄せるかと…！」

玲「もう一刻の猶予もないわね…！」

趙玲は側近の呼延晏に命じ、一刻も早く橑陽を陥落させようとする