8話 ページ9
侍ジャパンが東京ドームに着いた時、既に韓国代表がいた
昨日の中国代表のような1歩退いた様な感じではなく、まるで鬼気迫る様に感じられる
『なんか…あの人達怖い雰囲気だね…村上君、たっちゃん』
「初戦のオーストラリア戦をチョンボで落としたからな…負けたら1次ラウンド脱落が確定的になるし、それだけガチなんだろ」
「そういう時でも、野球は楽しまなくちゃいけないんだけどね…」
村上が場から離れると、1人の選手が話しかけてくる
「やあAとヌート。会えて嬉しいよ」
『エドマンさん!』
「エディーさん」
「A。昨年のゴールドグラブは逃したけど、この試合は負けないよ!」
MLBプレイヤー同士で盛り上がる
「エドマンさん。敵と馴れ合わんで下さいよ」
「いやぁゴメン。カージナルスのチームメイトとナ・リーグのライバルだから、つい話し込んでね」
「ったく…」
エドマンを呼びに来たキム・ハソンは、Aを一瞥して韓国ベンチに戻り、Aはこの様を静かに見ていた
選手が並ぶと、ダルビッシュはキム・グァンヒョンに話しかける
「やぁグァンヒョン。戦うのは2009以来だね」
「ダル…今の俺達に馴れ合う余裕はない。負ける事は許されないんだ」
ダルビッシュの言葉にも、キム・グァンヒョンはまるで焦る様に返し、試合が始まった
ダルビッシュは韓国打線を3人で終わらせる
だが、キム・グァンヒョンも"日本キラー"の異名にたがわず、上位打線を三者凡退に抑える
「す、すげぇ…」
「あれが日本キラー…」
そんな中、ダルビッシュは違和感を覚える
「妙だな…グァンヒョンは初回からあんなに飛ばしてくる投手ではないはずだが…」
不審に思いつつも、ダルビッシュは2回も三者凡退に抑えた
そして2回裏…先頭打者のAに打席が回る
『よろしくお願いします』
Aの刺すような雰囲気に、キム・グァンヒョンも少し恐れる
Aは2球目の甘い球を捉える
【鋭い当たりー!これはヒットだー!】
たがエドマンにより抜ける寸前でキャッチされ、トスを受け取ったキム・ハソンによってアウトにされてしまう
【アウトー!日本の至宝、黒宮Aの前に2021年のナ・リーグゴールドグラブのセカンド!トミー・エドマンが立ち塞がります!!】
「見たかい。ナ・リーグ最強セカンドは…この俺さ!」
『成程…中国みたいにはいかないか』
歴代最強の侍ジャパンの前に、韓国の野手陣が立ち塞がる
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タンさん(プロフ) - 毎回いいところで次回に続くなので、非常に焦らされながらこれからも楽しみにしています! (9月3日 23時) (レス) @page10 id: 85b052b1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やなゆ | 作成日時:2023年8月26日 17時