7話 ページ8
中国戦の翌日、侍ジャパンは当日の相手である韓国代表の対策ミーティングを行っていた
「それでは、韓国代表の要注意選手の発表をします」
ヘッドコーチが言葉を続ける
「まず野手陣。カージナルス不動のセカンド…トミー・エドマン」
「彼の武器はズバ抜けた守備範囲です。その守備力で、2021年はゴールドグラブ賞を受賞しております。また、2年連続で30盗塁を記録したスピードに2桁本塁打を放つパンチ力等、MLBの主軸と呼ぶに相応しい実力であり、韓国代表の野手陣における中心選手と呼んでも過言ではありません」
佐々木がAに話しかけてくる
「凄いですね…Aさんからゴールドグラブ賞を奪うなんて…」
『う、うん。あの人の2021年の守備は本当に凄かったから…』
2人目の紹介に移る
「そして彼と二遊間を組むパドレス所属の遊撃手…キム・ハソン。走攻守全てにおいて高い能力を持ち、ステロイドの陽性反応で出場停止となったパドレスの主軸、タティスJrに代わってレギュラーとなり、チームのディビジョンシリーズ突破に貢献しています」
「ハソン…パドレスでは助けられたけど…敵に回したら厄介だな」
ダルビッシュが嫌そうな顔をする
「3人目が、昔中日ドラゴンズに所属した李鍾範の息子で韓国リーグ所属の外野手…イ・ジョンフ。武器は父親譲りのミート力で、前2人とは反対に打撃に重点を置いた選手です。また2017年から毎年代表に選出されており、国際大会慣れも充分だと思われます」
「最後に投手陣…先発が予想されるのは、韓国代表の不動のエース…"日本キラー"キム・グァンヒョン。知っての通り武器は、150台のストレートと縦に落ちる高速スライダーです」
『田中将大選手みたいな能力ですね』
「韓国の野手陣は、前回大会とは反対にしっかりとバットを振り切っている選手が多く、打力はかなりのものです。反面投手陣はキム・グァンヒョンこそ高い能力を持っていますが、他の投手はオーストラリア戦を見た限り、基礎的な能力…特に制球力が不足しているように感じます。キム・グァンヒョン以外の投手ならば、ウチの打線は容易に攻略するでしょう。早打ちをせず、相手の球数を増やさせる事が基本となりますかと」
最後に栗山監督が締める
「韓国は事実上後がなく、死にものぐるいで来るだろう。だが圧倒的な実力で叩き潰せば、他国は日本に恐れ戦く!故に相手に1次ラウンド敗退を決定づけさせ、向こう30年の実力差を突き付けなくてはならない!」
士気が高まった
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タンさん(プロフ) - 毎回いいところで次回に続くなので、非常に焦らされながらこれからも楽しみにしています! (9月3日 23時) (レス) @page10 id: 85b052b1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やなゆ | 作成日時:2023年8月26日 17時