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過去編15話 ページ37

東海遠征二週目の日…野球部は目的地の三重県に着いた

初戦の相手は三重の新興勢力…津田学園

近年力を増している実力校であり、勢いのある所であったが、流石に大阪桐蔭には敵わなかった

そして2戦目…下級生メインで挑む相手は、三重県不動の強豪校…三重高校

基礎練重視が齎すバランスの良い選手達と高いチーム練度が武器のチームである

試合開始前、三重高校の監督が西谷監督の元に来る

「夏以来ですねぇ、西谷さん。私はあの決勝戦は審判の贔屓があったのではないかと思ってるんですよ」

「…審判はいつでも平等や。そんな事宣ってる内は、全国制覇など夢のまた夢やぞ」

「フフッ…確かにそうですねぇ。では、決勝戦のカリを返させて貰いましょ」

同じ頃、三重高校の選手がAに絡んできた

「おい…1年の小娘が近畿大会で少し活躍出来ただけでイキがってんじゃねぇぞ。所詮上級生の男には敵わねぇんだからな」

『…そんな事しか自分の優位がないなんて…哀れな人達』

「…!ボロボロに潰して、再起不能にしてやる…!」

三重高校の選手達がAに激しい敵意を燃やす

こうして試合が始まった







「さて…大阪の選手はどれぐらいやってるか」

70超えと思われる老人が、球場を訪れる

「え?この人…中村監督じゃ!?」

「マジかよ!?PL学園黄金期の名将!」

「甲子園20連勝の記録に勝率は歴代1位の.853!通算勝利数は58勝で歴代2位!」

年配のファンが大いに騒めく

「はは。スコアは…何や、負けとるやんけ」

試合は、現時点で1-2と大阪桐蔭がまさかのビハインドであった

「すんません、試合経過を知りたいんですが…」

「あ、中村監督!実は三重高校が相当対策してたみたいで、初回に2点を取ったんですよ。4回に神凪のソロで1点は返したんですけど…」

「成程…でも黒宮ちゃんが投げとんでしょ?そんなに調子が悪いんかなぁ?」

Aがピンチを招くが、ギアの上がったストレートで三振に取り、ピンチを脱した

「凄い球ですやん。あれを打つなんて、三重高校は今年相当強いんですなぁ」

「い、いや、さっきまでは黒宮ちゃんボールの威力がそこまで無かったんですよ。まぁ、失点もエラーと個人守備の綻びを突いた感じです」

この言葉に中村監督は戦慄した

「(嘘やろ…!?力配分が出来る投手は長く投げられるとはいえ、それが出来るのはプロでもそうおらん!黒宮A…高校1年生でその次元とは…!)」

試合は5回に入る

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タンさん(プロフ) - 毎回いいところで次回に続くなので、非常に焦らされながらこれからも楽しみにしています! (9月3日 23時) (レス) @page10 id: 85b052b1c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やなゆ | 作成日時:2023年8月26日 17時

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