侍の紅一点 (ページ3)

今日:4 hit、昨日:67 hit、合計:86,885 hit

2話ページ3

2023年3月…一足先に集まっていた選手達は大谷やヌートバー、Aの合流を楽しみに待つ

「もうすぐ大谷さん達が合流するのか…楽しみだなぁ」

「由伸さん、俺はAさんが来るのを楽しみにしてるんですよ！なぁ宏斗！」

「はい！宮城さん」

「おぉぅ…そんなにか？」

オリックスの絶対的エース、山本由伸が自チーム後輩の宮城と中日の髙橋宏斗に質問する

「高校時代は3年目の春の地区大会と夏以外の試合では負け無し！あらゆる高校通算記録を塗り替え、単身渡米！」

「1年目のオールスター明けにメジャー定着し、2年目から不動のレギュラー！新人王と2回のナ・リーグMVPと3回のゴールドグラブ賞に2020年には日本人初の本塁打王！オールスターにも毎回出場して、今年は首位打者と打点王、本塁打と盗塁はキャリア最多！」

「ミスコンでも優勝候補の容姿に、出るとこが出た肉体は正に人間の完全体！」

「知ってはいるが…随分ご執心なんだな…」

「勿論！直接戦った俺から見れば、あの人は英雄ですからね！」

由伸にAの事を熱く語っている頃、高校時代にAと対戦経験のある村上と佐々木が思い出話をする

「そういや朗希、お前Aと試合したことあんだろ」

「はい。大阪桐蔭が花巻東との練習試合をしたついでにですね。打たれちゃいましたけど…」

「俺も夏の甲子園でボコボコにされて、鼻っ柱をへし折られたさ。…でも、お陰で精神的にも成長出来たから、アイツには感謝してる」

皆が語り合ってるとダルビッシュがやって来て場を纏め、練習再開となった

その頃…Aは大谷やヌートバーと一緒に、宮崎の空港に到着していた

「ついたねAちゃん」

「日本楽しみ！」

『翔平さん、たっちゃん…はい！』

キャンプ地まで着くと、ファンや記者に囲まれた

『わわっ！？翔平さんとたっちゃんのファンですよ！』

二人は苦笑いを浮かべた

「確かに半分は翔平さんだけど、もう半分は…」

ファン達はAを見て歓声を上げた

「きゃー！Aちゃーん！」
「可愛いー！！こっち向いてー！」
「超絶美しいAちゃーん！！」

「ほらね」

歓声とヌートバーの言葉にAが顔を激しく赤らめる

「試合じゃ威圧感バリバリなのに、普段は気弱なんだから…」

「でも、そのギャップがいいんじゃないですか」

A達はキャンプに合流した