つまらない世界を変える方法【2j3j】

１２話 「◯」 ページ12

今日は少し早めにバイト先に着いた。



が、しかしいつもなら居る明那がいなかった。





『店長、今日明那休みですか、？』



「いや、さっきまでいたんだけど、三枝くん友達が来てたらしくて少し席を外してるの。」



「三枝くん、やっぱり友達多いのねぇ。」





店長は、俗に言うオネエである。



手を頬に当て、あの子も大変ねなんて呟いていたので、驚いて聞き返す。





「友達は多くてもいいことないのよ。」



『そうなんですね………、』





含みのある言い方は、多分店長も明那と同じ状況にあったことがあるからなのだろうか。



少しモヤモヤしたが、多分気のせいである。



ちなみに、その日明那は戻って来なかった。





まぁきっと、あの人“と”なら大丈夫。

１３話 「嘘」→←１１話 「◯」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す