で、結局ここ何処? ページ10
黒牙side
敦がここまで来た理由はわかった。
かなり、深いわけがあるようだ。
太宰は顎に手を添え、思案している。
太「敦君、黒牙君。これから暇?」
敦「なんだか、猛烈にいやな予感がするのですが…。」
黒「なにをするんだ?」
すると、太宰はニッコリと笑って答えた。
太「虎探しを手伝ってくれないかな?」
爆弾発言も良いところだ。そりゃあ、狙われているのは敦だが、俺の行く意味はあるのか?
だけど……面白そう。何時もと違うことが出来る。それだけで胸が高鳴った。
黒「行く!楽しそうだ!」
敦「ええ!ちょっと待って下さい、黒牙さん!それ、僕たちが餌ってことですよ!!」
黒「餌になるのは君だけだ。俺は虎に狙われていない。」
敦「そんなぁ〜、他人事だと思って〜!」
泣きそうな顔を近づけられる。圧がすごくて少し、後ろに下がった。
太「報酬出るよ。因みにこんくらい。」
敦の目が金を表すマークになっていた。これで行くことは決定した。
のは良いんだか……結局此処はどこなんだ?
繁華街を歩いていたら大丈夫かと思ったがどんどん人気のないところに進んで行ってしまい、もう何処が何処だか。
黒「聞いて良いかな?此処どこ?なにも知らないでついてきちゃったけど…。」
国「太宰!市民に迷惑をかけるな!!」
太「黒牙君、その歳で迷子かい?ヨコハマの人だよね?」
確かにヨコハマの出身ではあるが…20年間外にあまりでなければ街並みはとことん変わるだろう。現に、此処がヨコハマの何処なのか理解できていない。
黒「…悪かったな、25歳で迷子になって。」
全「…え!!?」
全員の声が重なった。視線が一気に自分に集中する。
黒「なに?」
太「…歳下かと思っていたよ。」
国「同じくだ。すみません、今まで…」
急に敬語を使われても不愉快なだけだ。それにあの堅物眼鏡を思い出すので眼鏡の人に敬語を使って欲しくない。
黒「いや、別に。それはいいんだけど…。ねぇ、これが終わったら泊まるところまで案内してほしいんだ。知ってる宿はもうきっとないだろうし…。」
20年前の記憶。それが一番楽しかったこと。
太「構わないよ!じゃあ、行こう。虎の捕獲へ
!!」
黒「早く行こう!!楽しみだ!!!」
せっせと準備し、俺たち一行は店を後にした。
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補足
堅物眼鏡→坂口安吾
黒牙は5歳の時から特務課の監視対象なので最近のヨコハマ事情を知らない。
ギャグが欲しい!
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田中太郎 - 面白かったです!更新応援しています (2018年7月7日 16時) (レス) id: 552f954393 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - 真天晴夏さん» ガチですか!!!?こんな嬉しいことはありません!是非ともお願いしたいです! (2018年6月26日 17時) (レス) id: b341bfb04d (このIDを非表示/違反報告)
真天晴夏(プロフ) - 私も暇だったら書いて見ます下手だけど (2018年6月19日 22時) (レス) id: aeb99a7d73 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - マジですか!?教えていただきありがとうございます! (2018年5月22日 23時) (レス) id: b341bfb04d (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - アナログでイラストを載せる場合もデジタルの場合もヘルプから画像アップローダーを押してサイトに申請を出さなければいけません。だいたい次の日の午後4時〜6時までには申請通ると思います。申請が通るとURLも発行されるのでそれを小説に貼り付ければ完了です。 (2018年5月22日 23時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柏餅 | 作成日時:2018年5月18日 21時