白い獣と黒い獣 ページ28
黒牙side
太宰が目を見開き突然立ち上がった。俺に視線を送る。
どうやら、動きがあったようだ。
持っていた掃除機の電源を切り、近くの壁に立て掛ける。
黒「どうなってる?」
太「これさ。最近の世の中はとても歪だよ。」
これと言ってきた時、太宰は手で銃の形を作った。お母さんもとい国木田に聞こえたらまずいからだろう。
太「行こう。」
黒「あぁ。」
俺たちは揃って探偵社から出た。
国木田が俺たちがいないのに気づき、激怒するのは数分後の話である。
路地裏
今にも白い獣、虎と黒獣が衝突するところ。
太「はぁ〜い、そこまでぇ。」
太宰の異能無効果が働く。一瞬にして虎は姿を敦に戻し、黒獣を塵に変えた。
俺が触れば黒獣は大した被害は無いだろうけど敦が灰になってしまう。こういうときにとても不便だなと思った。
黒「ポートマフィアの狗、芥川龍之介。」
国木田に聞いていた。会ったら逃げなければいけない存在。
芥「何者だ、貴様。」
黒「黒牙 A、探偵社員だ。よろしく。」
俺は芥川が使役する黒獣の一匹に触れた。手袋は外している。
芥「なッ!?貴様が首領の云っていた灰使いの異能力者か!」
灰使い?俺そんな仰々しい名前がついてたの?
こちらの困惑など意も返さず淡々と話を進めるマフィアの狗。
芥「人虎と灰使いは僕らマフィアがいただく」
………………え?なんで?
今日一番に驚いた。虎はなんとなくわかるがなぜ俺も入っている?戦力?異能力目当て?
芥「人虎には70億の懸賞金。それから、灰使いには50億の懸賞金が懸かっている。」
そこで不意に思い出す。坂口さんの言葉。
『探偵社以外の異能力組織との接触は避けて下さい。理由は…今は伏せておきます。』
それは、俺に懸賞金が懸かっているから。
それを目的に狙われる。
坂口さんはわかっていた。ここでの生活が長く続かないこと。だから、許可を出した。
ふつふつと怒りが込み上げてきた。
このまま衝動的に動いても無駄になるだけだ。だからと言って、何もしないのも腹の虫がおさまらない。
黒「つまりは、懸賞金を狙って俺たちと戦争しようとしてるんだろ?かかってこいよ。
全力で相手をしてやる。」
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田中太郎 - 面白かったです!更新応援しています (2018年7月7日 16時) (レス) id: 552f954393 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - 真天晴夏さん» ガチですか!!!?こんな嬉しいことはありません!是非ともお願いしたいです! (2018年6月26日 17時) (レス) id: b341bfb04d (このIDを非表示/違反報告)
真天晴夏(プロフ) - 私も暇だったら書いて見ます下手だけど (2018年6月19日 22時) (レス) id: aeb99a7d73 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - マジですか!?教えていただきありがとうございます! (2018年5月22日 23時) (レス) id: b341bfb04d (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - アナログでイラストを載せる場合もデジタルの場合もヘルプから画像アップローダーを押してサイトに申請を出さなければいけません。だいたい次の日の午後4時〜6時までには申請通ると思います。申請が通るとURLも発行されるのでそれを小説に貼り付ければ完了です。 (2018年5月22日 23時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柏餅 | 作成日時:2018年5月18日 21時