そんな目で見ないで ページ19
黒牙side(会話文が多いです。)
敦「や、や、や、やめなさーい!親御さんが泣いてるよ!」
敦は新聞を持って前に出てきた。
これ演技?いや、素でしょ。
しかも、腰が引けていてなんとも弱々しい。
黒「くっ…ふふ、それは反則…ふふ。」
さしもの俺でも声を出して笑わずにはいられなかった。それほどまでに面白いことになっている。
谷「何だ、あんた!!」
先刻まで俺のせいでかなり動揺していたようだが最初といい、今といい役者向いてるのではないか?
敦「ほ、僕は通りすがりの新聞配達です!」
谷「新聞配達の人がなんの用?」
切り返しが上手いな…。
敦「いや〜、良くないと思うな〜。だって死んじゃったら死んじゃうんだよ!」
敦は身体をくねらせ説得に応じている。その動き、見てる分にはなんだか癖になるな。
敦「生きていれば良いことあるよ!」
谷「良いことって?」
敦「え?」
谷「だから良いことって?」
敦「ち」
ち?
全員が首を傾げる。何だ、ちって
敦「ち、茶漬けが食える!腹一杯食える!天井があるところで寝られる!寝て起きたら朝が来る!!でも、死んじゃったら君にも僕にも朝は来ない。ね、諦めて仕事探そう?」
谷「あ、いや、僕そういうのでは!?」
そこで太宰と国木田が動いた。確保しようとしている。
まぁ、俺には関係のないことだ。だって俺は探偵社に入らないから。入ることが出来ないし。
綾辻君はきっともうわかってるだろうな。俺の居場所。でも、辻村さんが来ないってことは伝えてないのかな?
なんてことを考えていると、事態は急変していた。
敦「爆弾!あと5秒!!」
黒「あ、ヤバい。これ最終試練?終わったら強制?」
身体が勝手に動いていた。爆弾に覆い被さる敦を力任せに引き剥がす。
敦「黒牙さん!?」
太「莫迦!」
俺は手袋を外し、爆弾に触れる。
黒「異能力、灰刀!!」
知ってるよ、この爆弾が本物ではないこと。
なのに、身体が動いた。
爆弾はものの見事に灰と化す。
残ったのは、ネズミ色の粉のみだ。
あ、また見られる。
大人の奇異な目で。
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田中太郎 - 面白かったです!更新応援しています (2018年7月7日 16時) (レス) id: 552f954393 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - 真天晴夏さん» ガチですか!!!?こんな嬉しいことはありません!是非ともお願いしたいです! (2018年6月26日 17時) (レス) id: b341bfb04d (このIDを非表示/違反報告)
真天晴夏(プロフ) - 私も暇だったら書いて見ます下手だけど (2018年6月19日 22時) (レス) id: aeb99a7d73 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - マジですか!?教えていただきありがとうございます! (2018年5月22日 23時) (レス) id: b341bfb04d (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - アナログでイラストを載せる場合もデジタルの場合もヘルプから画像アップローダーを押してサイトに申請を出さなければいけません。だいたい次の日の午後4時〜6時までには申請通ると思います。申請が通るとURLも発行されるのでそれを小説に貼り付ければ完了です。 (2018年5月22日 23時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柏餅 | 作成日時:2018年5月18日 21時