届け、お魚さんたち【Fischer's】

届け ページ5

さて。

歌う曲はどうしよう。

ボカロがいいなぁ。

そう考えながらスマホをいじる。

｢……あ｣

目に止まったのはこの曲。

｢アスノヨゾラ哨戒班……｣

Orangestarさんの曲。

__未来を少しでも君といたいから叫ぼう

今日の日をいつか思い出せ未来の僕ら__


私はこの歌詞に惹かれた。

｢この曲に、しよう。｣





ｶﾁｬｯ


｢…気分次第です僕は敵を選んで戦う少年
叶えたい未来もなくて、夢に描かれるのを待っ
てた｣


あの時の私は何かが足りなかった。

莉兎が死んで。

一人暮らしで、少し気が楽になった。

｢空へ舞う世界の彼方闇を照らす魁星｣

私の心に光をくれた、7人の魚達。

｢『君と僕もさまた明日へ向かっていこう』｣

七人と、一緒に居たいと願った。

明日も、明後日も、ずっと。

｢夢で終わってしまうのならば昨日を変えさせてなんていわないから｣

過去は変わらなくていい。

｢また明日も君とこうやって笑わせて｣

明日も、みんなと笑い合えるのなら。




ｶﾁｬｯ


加工、編集。

全部終わって、動画をアップロードする。

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タイトル:アスノヨゾラ哨戒班歌ってみた

概要欄:初めまして、莉兎と申します。
Orangestar様のアスノヨゾラ哨戒班を歌わせていただきました。

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見てて、莉兎。

見てて、Fischer's。

私が、歌で笑顔を届けるんだ。

素敵な歌声→←ひとつ、奇跡が

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