ヒツジなあかーし. 【赤葦京治】 (ページ1)

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一話ページ1

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黒尾side
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「 …にしてもあそこホント仲良いよなー」

　真夏の森然での合宿四日目の朝。
朝食を目の前にし横目でとある人物をチラチラと確認しながら食べる。いや飯ウマ。

「梟谷のマネージャーとセッターの？」

「ソウソウ…てか！食事中の片手でスマホいじるの禁止って言ったでしょうが！」

「 … 」

しれっと、無視をする研磨。俺一応あなたの一個上の先輩なんですケド、幼馴染だからって調子乗りやがって。

「 Aさん、口周りにサラダのドレッシングついてますよ」

『ん……ありがと、あかーし』

「いえ、これくらいは」

少し耳を澄ませば聞こえて来る会話。いや、カップルかいな！！赤葦くんハンカチでAチャンの口元拭いちゃってるし…紳士だなおい。

「なんかカップルというよりかは、お嬢様とヒツジって感じします！」

「 …リエーフ、ヒツジじゃなくて執事」

「なっっっ、マジですか研磨さん！」

「ぶひゃひゃひゃw 」

リエーフまじでアホだな、ほんと笑えてくるんだけど。にしても、お嬢様と執事ねぇ…たしかにそんな感じすんわ。

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( ヒツジ？…あかーし、ヒツジ )

『あかーしは、わたしのヒツジ？」

「何言ってるんですか。其れを言うならシツジです」

ー偶然会話が聞こえてしまったのであったー