初めて見たもの ページ4
「あれ?まふくん寮に戻らないの?」
「え、あ〜うん!欲しいCDがあるから買いに行って来る!」
「うん……気をつけてね」
街中のCDショップは思っていたよりも人で溢れかえっていた
(少し時間を置いてからまた行こっかな…)
なんて考えながら近くの路地裏を通り抜け人の少ない道を歩く
その時
微かな叫び声が耳に聞こえた
(何だろ……確かこっちの方から聞こえて)
それを見て僕の足は棒のように固まってしまった……
目の前には見たことのない生き物……デッドだ
(逃げないと!!)
来た道を震える足で精一杯逃げる しかしまた目の前にもデッドがいた
(しまった!挟み撃ちされた……)
僕は横の梯子に咄嗟に掴まり上へと登った
広い屋上へ出た……もうデッドは、、まだ追いかけてくる!!
じりじりとデッドの大群が押し寄せて来る
(もうダメだ……)
ふと頭に歌が浮かんできた……あの日あの時、同じ状況で
「……宇宙にばらまかれた、光たちに」
震える声で歌う……何かが変わると思ったのだ
あの時聞いた歌で僕は助けられた…ルイス
頭が真っ白になっていく
(あぁ僕は死んじゃうだな…)
あの時のように胸が痛み出す
――――――――――――――――――
itou kai
bi-bi-bi-
研究室内にけたたましい警報音が鳴り響く
「渋谷区c―1にデッド発生住民1人が追い込まれています!」
「モンスターレベル、最上A+」
「やばいじゃん!」
「そんなこと言ってないで!坂田くん、出動して!」
「伊東先輩は〜行かないん?」
「後で行くから!」
「お〜しっ!96、センラ行くd」
「もうとっくに行ったから!」
「マジ!?じゃいってきまーす!」
相変わらず呑気だな…
パソコンを器用に操作しながら考える
「歌衣さん!!追い込まれた1名から……」
「なに?」
「シンヲォギアの反応を示しています。」
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作者名:ねむい | 作成日時:2017年3月23日 15時