【男主】天童の兄【HQ】

天童のお兄ちゃん ページ33

「……んんｯｯ」









朝起きれば、見慣れない天井









いや









見慣れていた天井









心地いいこの空間









心拍が穏やかに揺れる









今何時だろう









凄く、長い夢を見たような感覚を覚え、枕元の携帯を付ける









「……11時…」









あぁ、本当に長い夢を見ていたんだな









「ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛!!??」








ガバッ









勢いよく起き上がる









しまった





あまりにも気持ちよくてこんな時間まで寝てしまっていた









ああああああ









11時とか何??昼ですよ???







なんで起こしてくれなかったんだよおおお









もう、ここまできたらもう一層の事寝てしまおう




そうしよう









普段、二度寝などしない俺を二度寝しようと思わせてしまうほど、11時まで寝かせてしまうほど、この空間は居心地が良かった









起き上がった身体を布団に埋める









あぁ、これならいくらでも寝れそ……ぅ………









瞼が落ち、意識が遠のいていく時









バッ









誰かに布団を剥ぎ取られた









「はいはーい！起きて起きてーー！！！二度寝しなーーい！」









母さんか、、









遠のいていた意識がいっきに帰ってくる









それでもなお、ぼうっとする









どんだけ威力が強いんだよ、この布団

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