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「えー！なにそれ！」
帰り道。珍しく部活が休みだった親友の千晃と帰っていた。
「だから、その人がジャージ貸してくれたの！」
「ええ、すごいねえその人。
見ず知らずの人にジャージなんて貸すんだ。
それで自分は雨に濡れて帰っていったんでしょ？凄いいい人じゃん」
千晃に２週間前にあった出来事を話した。
雨が突然降ってきたこと、雨宿りしたこと、隣の人がジャージを貸してくれたということ、その人が“西島”くんという人だということ。
千「なんか運命感じるねえ。」
「うそ...でも借りたジャージ返さなきゃね」
千「そうだね〜、あ、そういえばさ！この前お兄ちゃんがさ〜...」
「へえ！凄いねえ！...」
その話題は終わり、たわいもない話をしていた
千「でね、...あれ、雨降ってきた」
「あ、ほんとだ」
突然、ポツポツと降り出した雨。
またか...
ん？
“また？”
「あっ！」
千「A？どうした？」
「ごめん千晃！用事思い出した！」
千「え？あ、A！」
２週間前を連想させる雨。
私はあの日、あの場所で雨宿りをした
また、あの時見たいに“彼”に会えるのではないか
なんでそう思ったのかは分からない
「西島くん...っ！」
でも、
２週間前に彼と出会ったあの場所へ、
足は自然と動いていた
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作者名：麻衣 | 作成日時：2017年10月15日 19時
