22,わたあめ ページ22
P「んー!フレンチトーストおいしー!」
図体に合わない大きな椅子に座り、ほっぺを押さえてぶらぶらと揺れる
大きな太い黒渕眼鏡、ゴムのハーフパンツにブカブカの白Tシャツ
見た目、7歳ぐらいだろうか。
『P-P君はいくつなの?お母さんは?』
フレンチトーストで汚れたP-P君の口を拭く
P-P 君はいやがりもしない
P「ぼくのことなんてどうでもいいんだよ。名前だって忘れてもらって構わないぐらいにね!」
ぐりんっと体は動かず、首だけが動く
黒い目が、ギョロギョロと此方を向いた
この動作を、私は何回も見たことがある
それは__どの私?
P「大事なのは、人狼が誰か!でしょ?」
ぎちっと頬の筋肉が動き、笑顔ようになる
しかし、ソレはソレに一番遠いもののように見えた
P 「安心してね、シスター…いや、Aちゃん!ぼくがきたからもう大丈夫!」
ぎゅっと手が握られる
柔らかくて暖かい、生きた人の感触
P「______一瞬で、終わるからね!」
声変わりをしてない高く甘いお菓子みたいな声
ふわふわと、その声は私の口のなかに入っていって、私は咀嚼する
甘い、甘い砂糖の固まり
レ「ん、もうすぐ六時やんな。ごちそーさま!おれさきいくでー」
キ「おれもー。シスター、ごちそーさま」
こ「おれもいこっと。シスター、ちゃんと着替えてこいよ!」
部屋にはp-p君と私しかいない。広い部屋をp-p君はくるくると楽しそうに踊る
からくりの、人間のように。
『P-P君____、貴方は」
美しいその動作に、息がつまる
P「いやいや、だからさぼくが誰とかはいいんだって。意味なんてないしね。」
くるんっと回るのをやめ、ステップを踏みながら此方に来て、
まるで私に、溶け込むように
P「このくだらない裁判さえ、終わらせればそれでいいんだよ」
どろりと私に、私ではないものが入ってくる
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ナッツ@いーさんへの愛は永遠(プロフ) - サカモトさんさん» うーん、本当そうなんだよなぁ (2016年5月12日 4時) (レス) id: 9f1fc97a02 (このIDを非表示/違反報告)
サカモトさん(プロフ) - ナッツ@いーさんへの愛は永遠さん» まったくぅ!Twitterばっかりやってちゃだめだぞ★((すいません調子乗りました (2016年5月11日 19時) (レス) id: acea11730d (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ@いーさんへの愛は永遠(プロフ) - え、神だろ。しばらくこっち来てなかったからちょっと罪悪感 (2016年5月11日 13時) (レス) id: 9f1fc97a02 (このIDを非表示/違反報告)
サカモトさん(プロフ) - ナッツ@いーさんへの愛は永遠さん» おいおい変換ミスしてるぞ…私の文章力は紙だろ? (2016年5月10日 7時) (レス) id: acea11730d (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ@いーさんへの愛は永遠(プロフ) - サカモトさんさん» 楽しみにしとく。文章構成力神なもとさんとフジキヨとかほんと最高 (2016年5月10日 5時) (レス) id: 9f1fc97a02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サカモトさん
作成日時:2016年4月1日 22時