ページ ページ15
やちよ「妹…って、そんな身近な人を忘れてたの?」
いろは「あ、はい…ただ、お父さんもお母さんも妹のことは憶えてないし…あの子の物も、何も残ってないから…」
(それってやばくない?やばくない?)
いろは「本当に、私の記憶が正しいって証明できるものはないんです」
『それって…偽の記憶でも植え付けられたんじゃ…』
普通はそうよね、と七海さんが私の言葉に頷く。
そして。
やちよ「はたまた、その妹さんのために世界が改変されたか…」
改変…?と環さんと声が重なる。
改変、改変なんて…
『流石に、大袈裟じゃないですか…?』
いろは「大袈裟かどうかもわからないです…」
今は何を言われても否定できませんから、と環さんは続ける。
いろは「それでも私は、妹がいたと思っています。あの子を想う度に、温かい気持ちになるから…」
“だから私は、思い出したことを信じてますし、妹を見つけたいと思ってます…”
芯の通った人だ。やっぱり。
けれど、“それ”は繊細で、簡単にぽっきりと折れてしまう。
やはり、止めた方がいいのだろうか。
そのとき、ヴー、とスマホが震えた。
『うわーお、ももこだ』
なになに、とスマホを開く。
ももこちょっと来て欲しいんだけど…
ももこレナとかえでがまた喧嘩しちゃってさ
『はあああああああああああ!?!?!?』
また???!!!、と叫びながら現場に向かう。
今度は何?なんか落としたの?それとも取り合い????
………………………全部経験済みだわ…
.
.
「ももこには関係ないでしょ」
「そうだよ、ももこちゃんは黙ってて!」
『見事な置いてきっぷりだね、リーダーももこちゃん。』
ももこ「おい」
出来るだけ急いで来たら、もう絶交直前。
ホントに何回絶交すれば済むんだこのふたり…
ももこ「ばっかもう、そう言うことは軽々しく口にすんなよな」
『まじでそれな』
ももこ「ってか、お前らこれで何回目の絶交だって話だよ?」
『それなすぎる』
レナ「…」
ももこ「ほら、話してみ?なんか理由があるんだろ?」
『それなすぎて草』
ももこの言葉に適当に応えていれば、ももこに小突かれた。…解せぬ(大嘘)
レナ「______っ!!」
レナ「いちいち首突っ込むな、この、過保護お節介野郎!」
『うんうん、わかるよレナ。』
ももこ「お前は黙れ」
『サーセンッ』
ももこと居たらなんか、コントになるよねって。
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←前ページ
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:通りすがりのお月様 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jmjqg/
作成日時:2020年5月28日 15時