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やちよ「妹…って、そんな身近な人を忘れてたの?」

いろは「あ、はい…ただ、お父さんもお母さんも妹のことは憶えてないし…あの子の物も、何も残ってないから…」

(それってやばくない?やばくない?)

いろは「本当に、私の記憶が正しいって証明できるものはないんです」

『それって…偽の記憶でも植え付けられたんじゃ…』

普通はそうよね、と七海さんが私の言葉に頷く。
そして。

やちよ「はたまた、その妹さんのために世界が改変されたか…」

改変…?と環さんと声が重なる。

改変、改変なんて…

『流石に、大袈裟じゃないですか…?』

いろは「大袈裟かどうかもわからないです…」

今は何を言われても否定できませんから、と環さんは続ける。

いろは「それでも私は、妹がいたと思っています。あの子を想う度に、温かい気持ちになるから…」

“だから私は、思い出したことを信じてますし、妹を見つけたいと思ってます…”

芯の通った人だ。やっぱり。

けれど、“それ”は繊細で、簡単にぽっきりと折れてしまう。

やはり、止めた方がいいのだろうか。

そのとき、ヴー、とスマホが震えた。

『うわーお、ももこだ』

なになに、とスマホを開く。


ももこちょっと来て欲しいんだけど…

ももこレナとかえでがまた喧嘩しちゃってさ


『はあああああああああああ!?!?!?』

また???!!!、と叫びながら現場に向かう。

今度は何?なんか落としたの?それとも取り合い????

………………………全部経験済みだわ…


.


.



「ももこには関係ないでしょ」

「そうだよ、ももこちゃんは黙ってて!」

『見事な置いてきっぷりだね、リーダーももこちゃん。』

ももこ「おい」

出来るだけ急いで来たら、もう絶交直前。

ホントに何回絶交すれば済むんだこのふたり…

ももこ「ばっかもう、そう言うことは軽々しく口にすんなよな」

『まじでそれな』

ももこ「ってか、お前らこれで何回目の絶交だって話だよ?」

『それなすぎる』

レナ「…」

ももこ「ほら、話してみ?なんか理由があるんだろ?」

『それなすぎて草』

ももこの言葉に適当に応えていれば、ももこに小突かれた。…解せぬ(大嘘)

レナ「______っ!!」

レナ「いちいち首突っ込むな、この、過保護お節介野郎!」

『うんうん、わかるよレナ。』

ももこ「お前は黙れ」

『サーセンッ』

ももこと居たらなんか、コントになるよねって。

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作者名:通りすがりのお月様 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jmjqg/  
作成日時:2020年5月28日 15時

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