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やちよ「…えぇ、その通りよ。」
いろは「えっとぉ…今のが絶交ルールですか?」
難しそうな顔をして、信じてなさそうな顔をする環さん。
私もわかるよ。分かち合おう環いろはよ。
やちよ「絶交といえば最後、なにがあっても謝罪の言葉を口にしてはだめ。関係を修復しようとして謝ると、バケモノに捕まってしまうわ」
いろは「あの、そんな突拍子もない話急に言われても…」
そう環さんが言っても、帰ってきた返事は、即答で“信じておきなさい”。
しかも神浜うわさファイルとか言い出した。
あーーー…ももこが言ってたのって七海さんのことね、理解理解。
やちよ「最近、この町では色々な噂が現実になっているわ」
『特に、“人喰い鬼”…とかですよね。』
やちよ「えぇ、最近ニュースになってるわよ。SNSなんかじゃ沢山呟かれてる」
『あ、SNSってあれね?ソーシャルネットワーキングサービスね?』
呟くってのはTwitter、と、忘れずに付け足す。
こういう人(いろは)ってなんか最近のに鈍そうだから一応だけど。
やちよ「現実になったうわさ…そうね、如月さんの言った人喰い鬼。行方不明者や死者も出てるわ。」
いろは「死者…そんなことって…」
からの、七海さんからの念入りな“嘘じゃないわ”。
すごい。どこまでも信じさせようとしてる。
やちよ「そのキュウべぇと同じくらい、イレギュラーなことなんだから。」
『うわっ、まじで居た(白目)』
ハイ出たよ一級フラグ!!!!
巻き込まれ型とか言ってごめんって!!!
許しとくれもう!!!
いろは「________っ!やちよさん、この子を、まだ狙ってるんですか…?」
『ねぇ、どう考えてもイレギュラーじゃないの?久兵衛様が喋らないなんて、契約のしようも無いし。』
やちよ「えぇ、そう…」
だから、それはあなたの回答次第よ、と七海さんは言う。
いや、優しいね。私だったら即でぶっ殺☆だったし。
悪いことが起きてないなら、と付け足す七海さん。
いろは「悪いことなんて起きてません…あったとしても、妹のことを思い出したくらいで…」
“思い出す”
その言葉が、妙に頭に響いた。
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作者名:通りすがりのお月様 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jmjqg/
作成日時:2020年5月28日 15時