俺は何があっても君たちの兄だからな。 (ページ5)

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憧れのあの人ページ5

俺はディオ・ブランドー。

街で見かけたあの人。

綺麗な銀髪で一本一本まで凄く綺麗な髪。

宝石をはめ込んだように綺麗な翡翠色の瞳。

彫刻のように整った容姿。

本人は知らないようだが、周りの人も足を止めて見つめている。

この頃、よく見かけるのだ。

時には紅茶屋の袋を抱えて。

時には白いバラを抱えて。

時には墓参り用の花を抱え、悲しげな目で見つめて。

どんな姿も凄く綺麗なのだ。

近所の人にあの人のことを聞いた。

あの人のことを知りたかったから。

近所の人から聞いたのことをまとめると、

・ジョースター家の次期当主
・毎日白いバラを買いに花屋へ行っている
・チョコレートをよく買いに来ている
・IQ４００の天才
・周りからは神の子と思われている

このくらいだった。

だが、いい情報が手に入った。

ジョースター家の次期当主というところだ。

俺はもうすぐ、ジョースター家の養子に入る。

ということは、あの人に直接会えるのだ。

それも、兄弟になれる。

あの人の親しい人物になれるのだ。

あの人のことをなんと呼ぼう。

Aさん？

いや、他人行儀だな。

A兄さん？

いや、名前を呼ぶのはなにか違うな。

兄上。

そうだ、兄上がいい。

尊敬を表せている気がする。

ジョースター家に行ったら兄上と呼ぼうじゃあないか。

兄上はどんな顔するのだろうか。

俺だけのものにしたい。

邪魔な奴には消えてもらおう。

俺と兄上の幸せの為に。