短いようで長い糸。

＃13 ページ13

あれから、五時間目六時間目を終え

あっという間に放課後になった。
真太郎とは、朝以外口を聞いていない。

不安を心の片隅に置き、体育館へ向かう高尾と真太郎の後を追う。
今はマネージャーに集中だ。



体育館に入ると沢山の先輩達。
その中には、キャプテンの大坪さん。
そして宮地さんと木村さんの姿も。


私と目が合うと、大坪さんが全員に声を掛け一斉に私の前に集まりだした。

さっきまで隣にいた真太郎や高尾もその中に入っていた。




「急な頼み事を引き受けてくれてありがとう。これから、よろしくお願いします！」





大坪さんにつられて


よろしくお願いします！


という声が体育館に響いた。






声に圧倒されつつも、喉から言葉を振り絞った



『今日からマネージャーになりました！桜木Aです！』




深々と礼をした。
思っていたよりも人数が多くて、私一人で大丈夫かな。と不安になったが


大丈夫だろう。という気持ちで練習のサポートに入った。

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